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Channel: 緑の、東京ブログ
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厳冬のオーテモリ:大手町タワーの緑地帯を散策する PART3

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緑地帯の「大手町の森」内の散策道から、大手町タワー地下低層階に展開している商業施設「OOTEMORI(オーテモリ)」へ降りることが出来ますので、後ほど寄ってみることにします。




真新しい大手町タワー内には、日本の3大メガバンクの一つである「みずほ銀行」と、持ち株会社「みずほフィナンシャルグループ」の本社機能が入居することが決定しています。




みずほフィナンシャルグループが本社を2013年12月9日、みずほ銀行が本店を2014年5月7日に移転します。当地に以前店舗を構えていたみずほ銀行東京中央支店は、2013年11月5日より先行して移転開業しています。




1998年の独占禁止法改正によって銀行の持ち株会社化が可能になり、日本国内の多くの銀行が合併を繰り返して現在は「3大メガバンク」が誕生しました。みずほ銀行以外には、三菱東京UFJ銀行と三井住友銀行があります。




今回の大手町タワーの開業によって、みずほとMUFJ、三井住友の3大メガバンクの本社機能が全て東京駅周辺に集まることになりました。東京駅周辺は文字通り、香港や上海に替わる「アジアの金融センター」として成長しつつありますね。




MUFJの本社機能は丸の内南口、JPタワーの裏側の本店ビル内に集約されています。三井住友の場合は、今まで大手町と日比谷の二か所に分散されていたのですが、数年以内に大手町に本社機能が集約されることになっています。




1990年代前半のバブル崩壊によって、日本の金融機関の不良債権問題が深刻化、また高度経済成長期の護送船団方式により喪失した国際競争力の回復のために「金融制度改革」、いわゆる金融ビッグバンの改革が始まります。




1998年に第2次橋本内閣によって「金融システム改革のための関係法律の整備等に関する法律」が制定されます。投資信託の商品多様化、「証券総合口座」の導入、証券デリバティブの全面解禁、資産担保証券など債券等の流動化、外国為替法の改正、銀行等の投資信託の窓口販売の導入などの改革が実施されます。




緑地帯内をウロウロしていると、木々に囲まれた丘の中に「せせらぎ」が形成されているのが見えました。この水は一体どこから流れてきているのでしょうか?




証券取引法の改正によりインターネット証券会社の新規参入許可、持株会社(ホールディングス)制度の活用、株式媒介委託手数料の自由化、証券会社の免許制から原則登録制への移行、証券子会社・信託銀行子会社の業務範囲の制限撤廃などの規制緩和の改革が実現しました。




現在の日本のメガバンクの発展の礎は、故・橋本龍太郎さんが作り上げたものだったのですね、同じ改革者である小泉純一郎さんと比較すると存在感の薄い橋本さんですが、そろそろその実績を評価されてもいい時期なのではないでしょうか。




大手町タワーの北側から撮影した緑地帯「大手町の森」の全景です。大手町タワーの巨大な高層ビルの影の中に入ってしまい、夕方のような雰囲気ですね。




独占禁止法改正による金融持株会社の設置解禁も行われ、1999年に「みずほフィナンシャルグループ」が設立されます。銀行による普通社債による資金調達、信託子会社を通じた業務の自由化も認められるなど思い切った規制緩和が実施されたのですね。




2002年(平成14年)9月、当時みずほフィナンシャルグループ傘下であった第一勧業銀行・富士銀行・日本興業銀行の分割・合併により「みずほ銀行」が誕生しました。




大手町ビル前から振り返って撮影した緑地帯「大手町の森」の全景です。東京駅まで歩いて約5分の一等地に、これほどの緑豊かな場所が誕生するとは驚きですね…。



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