
大手町のオフィスビル街の北西部、竹橋共同ビル前にやってきました。ここから日本橋川の南岸に沿って真新しい遊歩道が整備されています。この遊歩道を散策して下流側の神田橋方向へ向かいます。

この真新しい散策道は「大手町川端緑道」と呼ばれているそうです。平日の昼過ぎの時間帯だったのですが、人通りはほとんどありませんでした。

「気象庁本庁舎」の古びた建物の裏側を散策していきます。国の中央省庁の大部分が霞が関に集中している中で、この気象庁だけは大手町のオフィスビル街の中に建っています。

現在の大手町のオフィスビル街の仲は、2000年代後半から建てられ始めた最新鋭の高層オフィスビルと、1960年代の高度経済成長期に建てられた古いビルが混在しています。

散策道の北側には神田川の支流である「日本橋川」の都市河川が流れています。日本橋川の河道の上には、首都高速都心環状線の高架橋が通っています。

真新しい散策道は、日本橋川の河道に合わせて緩やかなカーブを描いたルートとなっています。

大手町川端緑道が開通したのは2014年4月22日となっています。緑道の道幅は約12メートル、竹橋共同ビル前から新常磐橋までの約780メートルとなっています。

気象庁本庁舎の敷地脇を通り抜けていきます。大手町のオフィスビル街の中にこのような街並みがあったのかと、歩いていてすごく新鮮な気持ちになります。

辺り一帯は人通りもなく静まり返っていますが、平日の大手町のオフィスビル街の中では10万人もの人たちが働いています。

首都高速都心環状線の高架橋の真下には、暗く淀んでいるような日本橋川の水面が見えます。

交通量が非常に多い都心環状線を走る自動車やトラックの走行音が周囲に響き渡っていました。

神田川の飯田橋付近から分流している日本橋川は普段は水量も少なく穏やかな都市河川ですが、上流の神田川沿いに大雨などが降ると、一気に濁流になったりするのです。

散策道内にはベンチなどが設けられているのですが、利用している人はいませんでした。

日本経済の「中枢」の「中枢」である大手町のオフィスビル街とは思えないほど広々とした散策道を歩いていきます。

緩やかな右カーブを通り抜けると、視界が開けてきました。
