
(仮称)新日比谷プロジェクト:工事進捗率9% 2014年12月18日
千代田区有楽町一丁目地区の日比谷三井ビルと三信ビル跡地の再開発工事「(仮称)新日比谷プロジェクト」です。JR有楽町駅や地下鉄日比谷駅周辺の繁華街にほど近く、日比谷公園の広大な緑地帯や霞が関の中央省庁街のすぐそばにある大規模な再開発計画となっていて、現在は二つの古いオフィスビルの取り壊し工事は完了していて、既に新しい再開発施設の建設工事が始まっているところです。
再開発計画の概要
2013年12月6日、三井不動産は東京・日比谷地区で進めている「(仮称)新日比谷プロジェクト」が都市計画決定したと発表しました。既存の建物2棟の跡地に、高さ約192メートルの超高層複合ビルを建設します。合わせて、周辺地区や地下鉄駅をつなぐ約4000㎡の広場空間「(仮称)日比谷ゲートプラザ」も整備します。新たに整備する広場空間に、映画や演劇などの国際的なエンターテインメントイベントを誘致する予定だとしています。同社はこのプロジェクトを、日本橋地区の再開発に続く都心型スマートシティの第2弾と位置付けていて、2017年度に竣工する予定となっています。
本件プロジェクトの特徴と都市再生への貢献内容
周辺地区や地下鉄駅をつなぐ歩行者中心の基盤整備
1.まちの賑わいの核となる広場空間「(仮称)日比谷ゲートプラザ」(約4000㎡)の創出
2.日比谷線と千代田線の「日比谷」駅をつなぐバリアフリー動線と地下広場(約1200㎡)の整備
国際競争力を高める都市機能の導入
1.新産業の創出を支援する「(仮称)日比谷ビジネス連携拠点」(約2000㎡)の整備
2.周辺施設と連携した「(仮称)日比谷文化発信拠点」の整備
防災機能の強化と環境負荷低減
1.帰宅困難者支援機能(千代田区最大級となる約5000㎡の一時滞在施設、備蓄倉庫の整備など)の導入
2.高効率で自立性の高いエネルギーシステムの導入、隣接する千代田区の広場に非常時の電力供給
3.環境負荷低減への取り組み(省エネ設備や技術の採用、DHCサブプラントの導入など)
4.日比谷公園と連続する緑化空間の整備(地上、屋上合わせて約2000㎡の緑化、緑化率約40%)
2014年12月、当該区域は「国家戦略特別地域」へ指定へ
2014年12月19日の国家戦略特区諮問会議で、「(仮称)新日比谷プロジェクト」は国家戦略特別区域として事業計画認定を受けました。都市再生特措法に基づく特例や金融・税制上の措置が受けられることになります。国家戦略特別区域、通称「国家戦略特区」とは、地域を絞って、そのエリア内に限り従来の規制を大幅に緩めて外国企業を誘致する計画のことです。また、この区域は「解雇ルール」、「労働時間法制」、「有期雇用制度」の3点の見直しを対象としています。

日比谷交差点側から見た外観イメージパースです。

(仮称)日比谷ゲートプラザのイメージパースです。

(仮称)日比谷ゲートプラザは再開発敷地の北側に整備されます。

日比谷線と千代田線「日比谷」駅の2駅間をつなぐ地下バリアフリー動線を整備するとともに、地上へのエレベーターを2基新設し、利便性の向上を図ります。

地下鉄2駅をつなぐ「地下広場」の両側には賑わい施設を設置し、明るく利便性の高い空間を創出します。

天候に左右されず、また映像や音響を使用する多様なイベントに対応できる室内のイベント空間として3層吹抜の(仮称)プロモーションアトリウム(約800㎡)を整備します。

建物6階の屋外部分は、日比谷公園を見晴らす「(仮称)日比谷テラス」として一般に開放し、カフェなどを併設した居心地の良い屋上広場空間を整備します。
「(仮称)新日比谷プロジェクト」概要
計画地 東京都千代田区有楽町一丁目1番ほか
主要用途 事務所、店舗、文化交流施設、産業支援施設、駐車場 等
敷地面積 約10700㎡
延床面積 約185000㎡
階数 地上35階、地下4階
建物高さ 約192m
スケジュール(予定) 2014年度着工、2017年度竣工
ニュースリリース:ケンプラッツによる建築・住宅ニュース 2013年12月6日
4000平方メートル広場も創出、日比谷再開発が都市計画決定
プレスリリース:三井不動産発表の報道資料 2013年12月6日
都心型スマートシティ第2弾 ~日比谷地区を東京の新たなビジネス・文化交流・発信拠点に~「(仮称)新日比谷プロジェクト」都市計画決定 2017年度完成予定
プレスリリース:国土交通省都市局発表の報道資料 2014年12月22日
都市再生特別措置法に基づく民間都市再生事業計画の認定について ((仮称)新日比谷プロジェクト)

東京地下鉄日比谷線の日比谷駅の真上にある「日比谷交差点」前にやってきました。日比谷交差点の南東側に広がっている「(仮称)新日比谷プロジェクト」の広大な再開発工事現場の全景を撮影しました。

枯れ木状態となっている日比谷公園の「心字池」前から再開発工事現場を撮影しました。工事現場の日比谷交差点側に建っている何かの構造物ですが、まだ工事用シートに覆われていました。

再開発工事現場内は多数のクレーン車がアームを上に伸ばして展開していました。

再開発工事現場の南側に隣接して建っている「日本生命日比谷ビル」、通称「日生劇場ビル」の建物の全景を撮影しました。建物の北側は、工事用のパネルで覆われていました。

日比谷公園の「日比谷門」前から撮影した「(仮称)新日比谷プロジェクト」の再開発工事現場の全景です。今まで100m以上の高層ビルが無かった日比谷地区ですが、ここに地上35階・地下4階建て、高さ198メートルの高層オフィスビルが誕生します。

交通量が非常に多い日比谷通りの車列が途切れた瞬間を狙って撮影しました。

日本生命日比谷ビル前から再開発工事現場を撮影しました。工事用フェンスに、何かアート絵画が描かれているみたいですね。

西洋風の絵画が工事用フェンスに描かれていました。2014年11月中旬にはまだ描かれていなかったので、12月の初め前後に整備されたのでしょう。

2014年11月中旬の頃に組み立てられていた「謎の構造物」ですが、まだその正体はわからないです。ネットのとある情報によると、「モックアップ」のように見えると・・・。

同じ場所から振り返って、再開発工事現場の南側に隣接して建っている「日本生命日比谷ビル」「東京宝塚劇場ビル」方向を撮影しました。

謎の構造物を北側から見上げて撮影しました。工事用の足場が組まれているほど大規模なものです。

日比谷交差点南東側に建っている「朝日生命ビル」前から振り返って、再開発工事現場と日比谷通りを撮影しました。

再開発工事現場の敷地北側を通っている道路を有楽町駅側(東側)へ向かって歩き、日比谷シャンテ前へ向かいます。

日比谷シャンテ前にやってきました。この辺りは、日比谷シャンテを始めとした商業施設が建ち並ぶ、JR有楽町駅の駅前繁華街の街並みが広がっています。

日比谷シャンテ前から、北西側から再開発工事現場の全景を撮影しました。この場所には歩行者用広場「(仮称)日比谷ゲートシティ」が整備されることになります。

地下鉄日比谷線や三田線の日比谷駅の地下通路の工事はまだ行われていました。再開発工事が完成する暁には、日比谷駅の地下コンコースと一体化されることになります。

再開発工事現場内には、何基ものクレーンが展開していました。

来年あたりから、建物の組み立て工事が始まるのではないでしょうか。

再開発工事現場の地図です。