
豊洲新市場:工事進捗率35% 2014年12月30日
世界最大級の生鮮市場である築地市場は、老朽化や施設が手狭であるなどの理由により、江東区の豊洲地区の東京ガス工場跡地に移転することになっています。しかし、建設予定地の土壌汚染が判明したため、計画は当初の予定よりも大幅に遅れていますが、2020年の東京オリンピック開催時には間に合います。現在、2016年春の開業を目指して建設工事が進められており、完成すれば約40.7ヘクタールの敷地に水産卸売場、水産仲卸売場、仲卸売場の3つの市場棟のほか、市場ならではの「にぎわい」を創出する「千客万来施設」などが設置される予定です。
新しい「豊洲新市場」の概要
新しく建設されることになる豊洲新市場の特徴は以下の6点です。
1.他市場への転配送施設を設置するなど、首都圏のハブ機能を確立する。
2.搬入から搬出までの一貫した物流システムを確立するなど、取引・物流両面の効率化を図る。
3.高度な衛生管理、よりよい品質管理が可能となる施設整備や体制づくりを行うなど、安全・安心の市場づくりを行う。
4.買い回りの利便性の向上及び商品や取引情報の提供など、顧客サービスを充実する。
5.環境負荷の低減、省エネ・省資源を実現する。
6.賑わいゾーンの設置や魅力ある都市景観に配慮するなど、まちづくりに貢献する市場とする。
新市場内には、既存の築地市場内での壮観なマグロのせり、新鮮な食材を味わえる飲食施設の伝統を引き継いだ「千客万来施設」が設けられることになります。2014年2月19日、豊洲新市場の本体施設に隣接する「千客万来施設事業」の事業予定者として、喜代村と大和ハウス工業を選定したとプレス発表がなされました。

「豊洲新市場」の完成イメージパースです。

豊洲新市場の配置図です。新しく建設された2本の道路を挟んで、3ブロックの区画に分けられていて「水産仲卸売場棟」「水産卸売場棟」「青果棟」となっています。千客万来施設棟部分は、水産仲卸売場棟に隣接して設けられることになります。

豊洲新市場内に併設される商業施設「千客万来施設事業」の完成予想図を、東京都中央卸売市場のホームページから拝借しました。東京の新しい新名所、観光名所になりそうですね。

約140店舗を擁する「"豊洲"場外市場」等が整備されることになります。
プレスリリース:東京都中央卸売市場のホームページ
豊洲新市場建設について

東雲運河に架橋されている「木遣り(きやり)橋」から撮影した豊洲新市場の「5街区」、いわゆる「青果棟」の建設工事現場の全景です。

「青果棟」の建物の一部なのか、新しい鉄骨の組み立て工事が始まっていました。

年末の時期だったので、豊洲新市場の青果棟の工事現場内は人の気配が全くなく、ひっそりとしていました。

首都高速10号晴海線の「豊洲出入口」前から、巨大なタワークレーン越しに、青果棟内の工事現場の全景を撮影しました。

組み立て中の鉄骨群をズームで撮影しました。

5街区の「青果棟」の建物群の周辺には、通勤駐車場やガソリンスタンドなどの付随施設が建設されることになります。

敷地北側を通っている道路越しに、青果棟の5街区の工事現場を撮影しました。

ゆりかもめの新市場前駅にやってきました。

市場前駅から撮影した5街区の工事現場の全景です。すぐそばには首都高速10号晴海線の「豊洲出入口」が設置されていて、車での来場にも便利な場所になっています。

青果棟の建物群の一部なのかもしれない鉄骨群をズームで撮影しました。そばから眺めると、かなり巨大な建物群になりそうですね。

市場前駅舎内から5街区の青果棟周辺を見渡して撮影しました。…青果棟の建物群だけでも、現在の築地市場の建物群全部に匹敵する規模となっています。

奥の鉄骨の塊が建っている場所が「青果棟」の建物群で、手前側には「小口ピッキング棟」「千客万来施設棟」の一部が建設されることになります。

青果棟の鉄骨群をズームで撮影しました。地上4階の高さまで積み上がっています。

青果棟の敷地の西側は、東雲運河や広大な水上緑地帯が広がっています。

市場前寄りに広がっている資材置き場を見下ろして撮影しました。

駅舎寄りの場所に建設される千客万来棟の予定は、現在は資材用置き場として活用されています。

見下ろして撮影しました。

青果棟の建物群の基礎部分をズームで撮影しました。

「6街区・水産仲卸売場棟」の建設工事現場の全景を撮影しました。

ズームで撮影しました。
