
新宮殿前の広場から新年一般参賀の退出門である坂下門や桔梗門へ向かいます。広場は武蔵野台地東端の高台にあり、ここから退出門へ向かって急な下り坂となっていきます。

退出門へ向かい大勢の人々の歩く流れに任せて道なりに下り坂を歩いていくと、前方の視界が開けてきました。散策道の周囲は木々に囲まれていますが、それが無ければ非常に見渡しのいい場所なのですね。

前方には皇居東御苑の「富士見櫓」の建物が見えてきました。さらに後ろ側には大手町の高層ビル群が見えます。

日本経済新聞本社ビルや経団連ビル、そして完成間際の読売新聞東京本社ビルなど、大手町の北側の高層ビル群を見渡すことが出来ました。

現在のJR東京駅や丸の内、大手町の高層ビル群のある場所は、江戸時代は江戸城の敷地内でした。「大名小路」と呼ばれていた日本全国の大名屋敷が密集しているエリアだったのです。

新宮殿前広場から宮内庁本庁舎前まで伸びている急な下り坂は左カーブを描いていきます。

パレスホテル東京や建設中の日本生命大手町ビル、みずほ銀行本店が入居している大手町タワーの高層ビル群が見えてきました。日本を代表する大企業の本社がこの界隈に集積しています。

2014年中に開業予定の「読売新聞東京本社ビル」をズームで撮影しました。大手町地区では最も高く200メートルの高層ビルです。

人の流れに沿って歩いていくと、平坦な地形となってきました。

退出門は坂下門(右側)と桔梗門(左側)の二つが存在し、桔梗門の方へ進むことにします。

大手町の高層ビル群を綺麗に撮影することが出来ました。

ちょうど真正面に丸の内ビルと新丸の内ビルのツインタワーが見えてきました。上野画像の右側隅に写っているのが坂下門です。

急な下り坂の坂下にあるのが「宮内庁本庁舎」です。戦前の宮内省本庁舎の建物を受け継いだもので、1935年(昭和10年)に建設されました。

建設されてからすでに80年近く建っている近代建築ですが、そんなに古い感じがしませんね。

宮内庁本庁舎の正門玄関を正面から撮影しました。