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新国立競技場(仮称)の進捗状況 2018年4月26日

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国立競技場建て替え計画:工事進捗率40% 2018年4月26日
2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる「国立霞ヶ丘競技場」の建て替え計画です。そもそも、本来は2016年に予定されていた東京オリンピックの計画では、オリンピックのメインスタジアムを中央区の晴海ふ頭内に建設する予定となっていました。メインの競技場を晴海埠頭に建設される予定だった新スタジアムに移すと共に、現・国立競技場はサッカー競技場として開催することが計画されたのですが、2016年オリンピックの開催誘致失敗によりこれらはすべて白紙撤回となりました。

その後、2020年の夏季オリンピックの東京承知活動の中でメインスタジアムを晴海ふ頭に新しく建設する計画から、既存の国立霞ヶ丘競技場を改修・大型化してメインスタジアムにする計画が持ち上がります。そもそも1964年(昭和39年)の東京オリンピックの時にメインスタジアムとして活用された国立競技場は、竣工してからすでに半世紀近く経過しており、老朽化対策の必要性に迫られていました。

2012年の2月(この時点ではまだ東京開催が決定されていない)、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会が大会の開催基本計画を発表し、国立霞ヶ丘競技場を8万人収容のスタジアムに改築し、開閉会式、陸上競技、サッカー決勝戦、ラグビーの会場とすることを正式に発表しました。その後数か月間の議論があり、2012年7月末に新競技場の概要計画が発表されました。

1.現在の約5万4000人収容から8万人収容に増設
2.開閉式の屋根を備えた全天候型のドーム型スタジアム
3.9レーンのトラックを敷設して国際基準を満たす
4.競技場周辺の都立明治公園や日本青年館まで敷地を広げてサブトラックを敷設
5.観客席の一部を可動式にしてサッカーやラグビー大会の際は球技専用スタジアムとして使用
6.飲食・物販施設、音響、照明設備の強化
7.コンサートや展覧会、ファッションショーなどの会場としても使用
8.大規模災害時の広域避難場所としての役割

その後、新スタジアムのデザインコンペが実施され、安藤忠雄氏を審査員長として世界各地の建築家からデザイン作品を応募しました。応募総数は46件であり、その中から書類選考により11件に絞り、2012年11月に最終審査を行い、イギリス在住の女性建築家であるザハ・ハディド氏の作品をグランプリ(最優秀)として採用しました。

2014年の夏季に現施設の撤去・取り壊し工事を開始し、2015年秋季頃に建て替え着工、2019年竣工を目指します。そのはずでしたが、当初の計画を中止して、もう一度建物の設計をやり直すことになりました。

安倍総理大臣の「聖断」で、政治決着となるか
話がおかしくなり始めたのは、東京オリンピック招致に成功した2013年9月以降のことです。2013年11月、総床面積29万平方メートルから22万5000平方メートルへの縮小が発表されました。コンペで通過した当初案の試算で総工費が3000億円まで膨れ上がることが判明し、コンパクトなデザインに変更されることになったからです。この時点で約1625億円前後に収まると見られていたのですが、その後どんどん予算額が膨らんでいくことになり、2015年7月の時点で遂に2625億円にまで達してしまいました。

2015年7月17日、世論から見直しを求める声が日増しに大きくなっていく中、安倍総理大臣は建設計画を抜本的に見直す方針を固めたと発表しました。国際公募のやり直しも含め検討するとのことです。2015年秋までに整備費の上限などを盛り込んだ新整備計画をまとめ、再度、国際コンペをして施工業者を選定し、2020年春までに完成をめざします。

再コンペが実施されて計2案が応募→A案に決定
再コンペを行って建物デザインを選び直す「新整備計画」の策定を2015年8月内に、「公募型プロポーザル方式」でのデザイン公募開始を9月初めに目指すと発表されます。新計画は8月28日に発表され、公募を9月1日に開始し事業者を12月末に選定という目標が決まります。やり直し前のザハ・ハディドさんの案は一方的な破棄という扱いになってしまい、当然のことながらザハさんサイドは怒り心頭なのですが、2016年3月末にザハさんはお亡くなりになってしまいました。日本国民からの仕打ちだったとすれば、国民の一人として申し訳なく思います。

12月14日、新デザインに応募した計2グループの「技術提案書」が公表され、どちらが採用されるのか注目されます。テレビ報道でも「A案」と「B案」のどちらが国立競技場にふさわしいか、国民全体で議論が始まります。

A者(A案)-大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所 共同企業体
B者(B案)-伊東・日本・竹中・清水・大林 共同企業体

12月22日に関係閣僚会議に諮り、大成建設・梓設計・隈研吾のチームによるA案に「優先交渉権者」が決定されます。翌2016年1月29日、約24億9127万円で競技場整備の第Ⅰ期事業を契約しました。同年11月までに設計を完了させる予定です。そして、2016年12月1日に工事着工となります。


A案の完成予想図です。

建築物の名称:新国立競技場(仮称)
地名地番:東京都新宿区霞ヶ丘町10-1ほか
住居表示:東京都新宿区霞ヶ丘町10
用途:運動施設(観覧場)、駐車場(自動車車庫)、その他
構造:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
基礎:直接基礎
階数:地上5階 地下2階
延床面積:194000㎡
建築面積:72400㎡
敷地面積:113039㎡
建築主:独立行政法人日本スポーツ振興センター
設計者:新国立競技場整備事業大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所共同企業体)代表者:大成建設株式会社一級建築士事務所)
施工者:大成建設株式会社
着工予定:2016年12月1日
完成予定:2019年11月30日
備考 観覧場、自動車車庫、その他

プレスリリース:ジャパンスポートカウンシルの専用ページ
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「新国立競技場(仮称)」の建て替え工事現場の敷地の南東角の交差点前にやってきました。交差点前から、建替え工事現場の敷地南側を通っている道路を撮影しました。




南東側から「新国立競技場(仮称)」の鉄骨群を見渡して撮影しました。




交差点前から、建替え工事区画の敷地東側を通っている道路を撮影しました。




建替え工事区画の敷地南側の道路を道なりに歩き、「日本青年館前交差点」へ向かって歩いていきます。




この日は雲一つない快晴の青空のはずっだのですが、南側から雲の一団が流れて来ました。




建替え工事区画の敷地の南端の「日本青年館前交差点」にやってきました。南側から「新国立競技場(仮称)」の鉄骨群の全景を撮影しました。




「日本青年館前交差点」から西側(千寿院交差点側)へ向かって伸びている坂道を歩いていきます。




南側から、「新国立競技場(仮称)」の鉄骨群の全景を撮影しました。




建替え工事区画の敷地の南西角、外苑西通りの「千寿院交差点」前にやってきました。




「千寿院交差点」前から振り返って、「新国立競技場(仮称)」の鉄骨群の全景を撮影しました。




「千寿院交差点」前から、建替え工事区画の敷地西側を通っている「外苑西通り」を撮影しました。




千寿院交差点から、建替え工事区画の敷地南側を通っている坂道を撮影しました。




南西側から「新国立競技場(仮称)」の鉄骨群の全景を撮影しました。




外苑西通りの歩道を北側へ向かって歩いていくと、「観音橋交差点」前にやってきました。




外苑西通りの「観音橋交差点」前から、建替え工事区画内を撮影しました。




南側から雲が迫ってきたので、撮影を早く終わらせたいと思います。




観音橋交差点を通り抜けて、更に外苑西通りの歩道を北側へ向かって歩いていきます。




外苑西通りの「東京都立東京体育館」沿いの歩道が立ち入り禁止になっていたので、仕方が無いので東京体育館の敷地内に迂回してきました。




東京体育館の敷地内の歩行者通路内から「新国立競技場(仮称)」の鉄骨群の全景を撮影しました。




東京体育館の敷地内のデッキ上から、「新国立競技場(仮称)」の建て替え工事区画の敷地北側の一帯を撮影しました。




建替え工事区画の敷地北側には、工事用プレハブ小屋や都営地下鉄大江戸線の国立競技場駅入口が設置されています。




西側から「新国立競技場(仮称)」の鉄骨群の全景を撮影してみようと思いましたが、難しかったです。




新しい国立競技場の鉄骨群ですが、外苑西通りのすぐ脇まで迫っているのですね。




北西側から、外苑西通りの「観音橋交差点」の一帯を見下ろして撮影しました。




建替え工事区画の敷地の北西角の「外苑橋」の道路橋梁前にやってきました。




北西側から、「外苑橋」上から「新国立競技場(仮称)」の鉄骨群を撮影しました。




鉄骨群をズームで撮影しました。




「外苑橋」上から、建替え工事区画の敷地西側を通っている外苑西通りを撮影しました。




北側から、鉄骨群を見渡して撮影しました。




国立霞ヶ丘競技場跡地の地図です。

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