
JR山手線の路線の中で、駅間距離が最長区間である品川〜田町間に新駅を建設することが決定しました。品川〜田町間の間には車両基地の広大な敷地が存在しているのですが、東海道本線と東北本線を直通運転させる「上野東京ライン」の開通によって、車両基地が不要となり、大規模な都市再開発が実施されるためです。
山手線で30番目の新駅設置へ
5月31日 4時43分 NHKニュースWEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140531/t10014871851000.html
JR東日本は、山手線ではおよそ半世紀ぶりとなる新しい駅を品川駅と田町駅の間に設置する方針を固めました。
東京オリンピックが開催される2020年までの開業を目指していて、周辺では大規模な再開発も進められる予定です。
JR東日本が山手線の新しい駅を設置する方針を固めたのは品川駅と田町駅の間で、現在は車両基地がある敷地です。
この場所では、来年春に「上野東京ライン」として東海道線と東北線などが直通運転を始めるのに伴い、車両基地を縮小して移動する工事が進められていて、新しい駅は山手線や京浜東北線の線路を移動したあと設けられる見込みです。新駅開業の具体的な時期は固まっていませんが、JR東日本では、東京オリンピックが開催される2020年・平成32年までの開業を目指しています。
山手線で新しい駅ができるのは、西日暮里駅が開業した昭和46年以来およそ半世紀ぶりとなり、30番目の駅になります。
現在の品川・田町間は駅の間の距離が2.2キロと山手線では最も長いことや、ここ数年、高層マンションが相次いで建設されたこともあって新駅設置への期待が高まっていました。
また、車両基地の跡地では大規模な再開発も進められる予定です。JR東日本はこうした方針を近く正式に発表することにしています。
2020年の東京オリンピック開催までに開業することになる山手線新駅は、2025年に開業する中央リニア新幹線の始発駅となる品川駅に隣接していて、また羽田空港から程近い立地です。今後の東京の発展を考える上での最重要地区と見なされています。

今回の山手線新駅の建設決定に先立つ去年2013年11月下旬、新駅予定地となる田町車両基地内では線路切り替え工事が実施されていました。切り替え後、品川─田町駅間にある車両基地(旧田町車両センター)を廃止し、その東側に新設した車両基地の一部使用を開始しました。

山手線新駅と、上野東京ラインの関係の配置図を拝借しました。東海道線や東北方面への路線は、それぞれ田町の車両基地と上野駅近くの尾久車両センターを使っている。東北縦貫線が開業すれば、両車両基地を一体的に運用できるようになり、田町側の機能を大幅に縮小することが出来るようになります。
田町の車両基地移設が完了、山手線新駅いよいよ 2013/11/25 ケンプラッツ
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20131116/640429/?P=1