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Channel: 緑の、東京ブログ
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初夏の歌舞伎座:晴海通りから眺める歌舞伎座 PART3

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歌舞伎座の建物の背後にそびえ立っている「歌舞伎座タワー」、歌舞伎座に向いている壁面側が白い格子の表情になっています。建築の専門用語で言うと、「捻子連子格子(ねんじれんしこうし)」というのだそうです。夜間には、オフィスから残業時の光が漏れてこない構造になっているのです。




歌舞伎座の建物の壁面に吹き付けられている「白色」は昔ながらの塗装を再現したのではなく、ケイ素の粉を、粉体塗装という技術で吹き付けたもので、とても深みのある優しい白が実現できているのです。




新しい技術が採用された街壁面は、雨が当たると自浄作用によって自ら綺麗になるのだそうです。以前の4代目の歌舞伎座の建物と比較するとそんなに大きな変化は見られないですが、最新技術が駆使されているのですね。




壁面の装飾になっている彫り物にしても、コンクリート造りだった建て替え前の第4期の歌舞伎座の場合は深く彫れなかったのですが、今回は全部において彫りを深くして、前よりも陰影が濃くなっています。




歌舞伎座の公演の会場時間は午前10時30分からとなっています。午前9時過ぎの時間帯の散策だったのですが、既に並んでいる人たちの姿が多く見られました。




新しく建て替えられた歌舞伎座の地下には、地下鉄東銀座駅と直結している地下広場が整備されているのですが、地下広場から歌舞伎座の入場入り口へアプローチすることはできない構造になっています。




なのでエスカレーターやエレベーター等を使って、一度地上1階の晴海通り側の広場の前に出てこなければならないのです。




建て替え前の第4期の歌舞伎座は昭和26年の建設だったので、基本的には現場打ちコンクリート、つまり型枠にコンクリートを流し込む製法でした。第5期の歌舞伎座は、鉄骨に部材を乾式ジョイントで留めるという方法によって建設されているのです。




地下鉄日比谷線東銀座駅と直結している地下広場「木挽町広場」から地上へ上ってくるエスカレーターの脇には、色鮮やかな朱色の鳥居が特徴的な「歌舞伎稲荷大明神」、通称「歌舞伎座のお稲荷さん」が設置されています。




もともとこの「お稲荷さん」は、歌舞伎の大入りや安全を祈願して祀られたもので、昔は木挽町界隈の商人たちもお参りに来ていたのだそうです。




歌舞伎座の敷地の東側(築地側)を伸びている「木挽町通り」から、歌舞伎座タワーを見上げて撮影しました。白格子状の壁面となっている晴海通り側と比較してみると、普通に窓がある高層ビルとなっています。




晴海通り側と、側面側では、高層ビルの壁面のデザインや雰囲気が全く違いますね。




車や歩行者の交通量が半端なく多い晴海通り側と比べて、木挽町通り周辺はそんなに人通りも多くはなく、ひっそりとした雰囲気に包まれていました。




歌舞伎座の敷地の西側(銀座側)の昭和通りに面した歌舞伎座タワーのオフィスエントランス前にやってきました。2層吹き抜けの高さ約7メートルのエントランスが整備されています。




地下鉄東銀座駅へ降りることが出来る階段を下りて地下の「木挽町広場」にやってきました。歌舞伎座の劇場の直下・地下2階に整備されている地下広場であり、全体的に暖色系の照明に包まれていました。





東銀座駅改札口と直結している地下広場内には売店や食事処、歌舞伎座関連のお土産屋さんやコンビニエンスストアなどが入居しています。これからエレベーターに乗って、屋上庭園へ向かいます。



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