
不忍池の北側の区画である「ボート池」の水面を撮影しました。この日のボート池は、航行しているボートの姿はまったくと言っていいほど見ることはできませんでした。

広大なボート池の対岸には「本郷台地」と呼ばれている丘陵地帯が広がっていて、山の手の住宅地や、東京大学本郷キャンパスの広大な敷地が広がっています。

目の前に見える瀟洒なデザインの高層ビルは、東京大学医学部附属病院の新入院棟の建物です。不忍池のある低地から、本郷台地の丘陵地帯にかけて広がる斜面の上に建設されています。

不忍池弁天堂が建っている中州の中にやってきました。ここから眺める蓮池も素晴らしかったです。

不忍池の中州の中に建っているのが「弁天堂」の建物です。1625年に江戸幕府は、西の比叡山延暦寺に対応させ、この地に寛永寺を建立しました。現在の不忍池を含めた上野公園の敷地一帯が相当します。

開祖である慈眼大師・天海は、不忍池を琵琶湖に見立てて、竹生島になぞらえ弁天島(中之島)を築かせ、そこに弁天堂を作りました。設立当初は、その名の通り中州の中に建っていたのです。

1672年に弁天島から東に向かって石橋が架けられ徒歩で渡れるようになったのです。現在では池の端(西側)からも弁天堂へアプローチすることが出来る散策道が整備されています。

弁天島のすぐ脇の水面部分に咲いている蓮の花を見下ろして撮影しました。花の形がすごく整っていて綺麗でした。

蓮の葉に覆われている中で、蓮の花が目立つように咲いていました。

満開状態になっている蓮の花がある一方で、まだつぼみ状態の花も多かったです。つぼみ状態の方が綺麗な雰囲気にも見えましたね。

弁天堂の建物のそばから振り返って蓮池を撮影してみました。後ろ側には、池の端(本郷側)から弁天島まで伸びている散策道沿いの桜並木が見えます。

弁天堂周辺では、散策道のすぐそばで咲いている蓮の花が多かったのです。

弁天堂への参道は上野公園側から伸びているので、このアングルだと建物の裏側に相当するわけです。

咲きかけている蓮の花を見つけることが出来ました。周囲にはなんと、咲き終わって全ての花びらが落ちてしまった蓮の花もありました。

こちらの蓮の花は、若干傾きかけている感じに見えますね。これで7月中旬の不忍池の散策は終わりです。
