
環状第2号線 隅田川橋梁(仮称)→正式名称「築地大橋」:工事進捗率90% 2015年8月6日
東京都江東区有明2丁目から港区新橋、新宿区四谷を経由し千代田区神田佐久間町1丁目に至る都市計画道路「東京都市計画道路幹線街路環状第2号線」の事業区間の中の一つである「隅田川橋梁(仮称)」です。江東区豊洲から港区新橋までの事業区間の中で、隅田川を渡る部分にこの新しい道路橋が建設されています。今まで東京東部を流れている隅田川の最下流部に架橋されている橋は勝鬨橋だったのですが、この隅田川橋梁(仮称)が完成すると、その記録が塗り替えられることになります。
環状第2号線の西側半分は「外濠通り」として既に供用中であり、虎ノ門~新橋間の地上区間は「新虎通り」として2014年3月末に開通しました。現在は新橋~有明間で事業が進められています。中央区築地から虎ノ門までの地下トンネルの名称は「築地虎ノ門トンネル」となっていて、こちらも地上区間と同時期に開通しています。

環状第2号線の巨大事業の中で、現在は新橋から勝どき地区や晴海地区、豊洲地区を経由して湾岸の有明地区へ向かうルートの工事が行われています。前述の通り、虎ノ門~新橋間は2014年3月末に「新虎通り」「築地虎ノ門トンネル」として一部区間が開通しています。環状第2号線のルート上には隅田川、朝潮運河、豊洲運河の水面を橋梁で渡る必要があり、その3つの中の一つが今回の記事の「隅田川橋梁(仮称)」となります。2014年9月末、東京都によってこの橋の正式名称が「築地大橋」に決定しました。
上記の地図を眺めてもらうと、環状第2号線は一つ北側を通っている「晴海通り」と並行するルートとなっています。この晴海通りは近年になって交通渋滞がひどくなっていて、この晴海通りの混雑緩和機能が期待されます。
「隅田川橋梁(仮称)→築地大橋」設計諸元と概要
路線名 環状第2号線
事業年度 平成19年度~26年度
橋長 245m
支間長 49.85m+145m+49.85m
総幅員 32.3~48m
有効幅員 歩道4m、車道10.25m×2、歩道4m
道路規格 第4種第1級
設計速度 本線60km/h、ランプ部40km/h
縦断勾配 4%
横断勾配 車道部2%、歩道部1%
構造形式 上部工 鋼3径間連続中路式アーチ橋
下部工 A1橋台 逆T式、橋脚 壁式、A2橋台 壁式
基礎工 A1橋台 鋼管杭、橋脚 鋼殻ケーソン、A2橋台 場所打ち杭
舗装 車道 アスファルト舗装(t=80mm)、歩道 石材舗装(t=30mm)
プレスリリース:東京都建設局発表の報道資料 2014年9月30日
環状第2号線 隅田川橋りょう(仮称)名称決定!! 『築地大橋』
ニュースリリース:ケンプラッツの特集 2014年5月9日
五輪の大動脈、隅田川河口にアーチ橋を一括架設 隅田川橋りょう工事

隅田川に架橋されている「勝どき橋」から撮影した、環状第2号線の「築地大橋」の道路橋梁の全景です。

この日の東京都心部は雲一つない快晴の青空になると見込んでいたのですが、東京湾から南西の風に乗って雲の一団が通りすぎていきました。

隅田川の対岸に広がっている「築地市場」を見渡して撮影しました。

隅田川の左岸側の遊歩道を散策して、築地大橋の道路橋梁へ近づいて行きます。

この日の築地大橋周辺では、工事は行われていないように見えました。

勝どき三丁目地区の土手の上から道路橋梁の全景を撮影しました。背後には汐留シオサイトや竹芝地区の高層ビル群が広がっているのが見えます。

対岸の汐留シオサイトの高層ビル群を見渡して撮影しました。

勝どき三丁目地区内の住宅街の中を通り抜けて、築地大橋の左岸側前にやってきました。

左岸前には工事用の足場が組まれていて、道路橋梁に上がることが出来るようになっています。

歩道部分の欄干や、街灯などの整備も進んできていますね。

築地大橋左岸側の部分で、環状第2号線の「勝どき陸橋」と接続しています。

左岸前から道路橋梁方向を撮影しました。

勝どき陸橋との接続部分をズームで撮影しました。

左岸前には工事用の資材置き場が整備されているのですが、空き地状態となっていました。

南東側前から築地大橋の道路橋梁を撮影しました。

勝どき陸橋との接続部分を撮影しました。

左岸側の断面部分をズームで撮影しました。

左岸側の橋台の全景を撮影しました。

真新しい歩道部分の欄干を撮影しました。

隅田川橋梁(仮称)、正式名称「築地大橋」の地図です。