
(仮称)日本生命大手町ビル 日本生命丸の内一丁目プロジェクト 工事進捗率70% 2014年3月
江戸城の和田倉門濠の脇で工事が佳境を迎えている「(仮称)日本生命大手町ビル」です。パレスホテル東京の敷地の脇に位置しているこの場所にはかつて、AIG大手町ビルが建っていました。日比谷通りに面し、JR東京駅前の一等地に建っていたオフィスビルだったのですが、AIGは2009年5月11日に約12億ドル(約1115億円)でAIG大手町ビルを日本生命保険に売却すると発表、その後オフィスビルの取り壊し工事が始まり、2012年の春ごろから新しい高層オフィスビルの建設工事が始まりました。
AIG大手町ビル売却の経緯について
AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)アメリカ合衆国ニューヨークに本拠を置く大手保険会社であり、130以上の国・地域で事業を展開し、約10万人の従業員が働いています。2007年にアメリカで発生したサブプライムローン問題による金融危機の影響により、AIGはサブプライム関連の金融商品を抱えていたため例外ではなく、住宅価格の低下や金融商品の格下げの影響を受け多額の損失を抱えました。損失額は2008年通期で992億9000万ドルとなり、アメリカ企業史上最大の赤字額となりました。その後はAIGの資金確保のため、日本生命保険に売却される流れとなったのです。
低層階には商業ゾーンも
新しい高層オフィスビルの低層階には商業施設も整備されます。東急不動産グループの東急不動産SCマネジメント株式会社がその業務を委託することが決定しています。
(仮称)日本生命大手町ビル概要
事業者 日本生命保険相互会社
所在地 東京都千代田区丸の内1−1−3
交通 地下鉄大手町駅直結
敷地面積 約4000?(約1200坪)
延床面積 約55,800?(約16900坪)
階数 地下3階・地上22階
用途 事務所、店舗、駐車場等
商業ゾーン 地下1階〜3階 店舗面積 約3000? (当社受託部分)
オフィスゾーン 4階〜22階 オフィス面積 約32000?
竣工 平成26年6月(予定)
「(仮称)日本生命大手町ビル」商業ゾーン リーシングマネジメント業務の受託
http://www.tokyuland-scm.co.jp/wp/wp-content/uploads/2012/03/120305scm.pdf#search='%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%94%9F%E5%91%BD%E5%A4%A7%E6%89%8B%E7%94%BA%E3%83%93%E3%83%AB'
【売買】AIG大手町ビル、1115億円で日本生命に売却
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/nfm/news/20090512/532520/

JR東京駅の丸の内駅前広場から皇居方向へ向かって伸びている行幸通りから見上げて撮影した「(仮称)日本生命大手町ビル」の高層ビルの全景です。

和田倉濠に隣接して整備されている和田倉噴水公園の緑地帯から撮影しました。

日比谷通り脇から江戸城の和田倉門跡地へ向かって架橋されている和田倉門橋から工事現場の低層階周辺を撮影しました。

現在の建設工事が続いている(仮称)日本生命大手町ビル、高層ビルの鉄骨の高さ自体は100メートル(最高高さ115メートル)に達していました。隣接して建っているパレスホテル東京の高層ビルと同じ高さなので、比較しやすいですね。

既に工事用シートが取り外されて、露出している高層ビルの壁面を眺めながら、工事現場に近づいていきます。

再開発工事現場の敷地の南側には、パレスホテル東京方向へショートカットできる歩行者用通路が整備されています。工事用フェンスと、和田倉門濠の水面に囲まれている立地になっています。

新しい高層ビルの壁面には、2本で一組の銀色の柱の存在感が目立ちます。各フロアごとに日光を遮るための庇(ひさし)が水平方向に配置されていて、室内のエアコンなどの光熱費を節約する効果があるのだそうです。

日比谷通りの歩道部分の一部にも、工事用フェンスがせり出していました。

ちょうど太陽の光が南側から照りつけていたので、銀色の2対の柱と庇(ひさし)部分が真っ白に光り輝いていました。

再開発工事現場の南端部にやってきました。

パレスホテル東京方向へ抜けることが出来る歩行者用通路の全景を撮影しました。全ての工事が終わって、このフェンスが撤去された後にはどんな景観になるのか今から楽しみですね。

日比谷通りの歩道から高層ビルを見上げて撮影しました。一年ほど前は鉄骨がぶつかり合う轟音が周囲に響き渡っていたのですが、現在は静かです。

「日本生命丸の内一丁目プロジェクト」の名板を撮影しました。

隣には、工事に参加している企業群の名称が列挙されていました。
