
(仮称)大手町1−1計画 工事進捗率5% 2014年3月
皇居東御苑の正門である大手高麗門前、内堀通りと永代通りが交差している大手門前交差点の北東角の再開発工事「(仮称)大手町1−1計画」です。再開発計画はかつてこの場所に建っていたりそな・マルハビルと三菱東京UFJ銀行大手町ビルの2棟を建て替えるもので、それぞれが新たな超高層ビルに生まれ変わります。2012年6月11日に、東京都が都市再生特別地区の都市計画決定を告示しました。
プロジェクトの概要
りそな・マルハビルの建て替えは、三菱地所とJXホールディングスの共同事業として進めます。JXホールディングスは、完成後のビルに本社とグループ会社を移転する計画となっています。三菱東京UFJ銀行大手町ビルの建て替えは、三菱地所の単独事業として進められます。建設するビルは、敷地南側の「A棟」が地上22階地下5階建て、北側の「B棟」が地上29階地下5階建てで、総延べ床面積は約25万5000?の規模となります。りそな・マルハビルの跡地にA棟、三菱東京UFJ銀行大手町ビルの跡地にB棟が建ちます。A棟は2015年度、B棟は2016年度の完成を予定しています。
プロジェクトの特徴
A棟、B棟ともオフィスを主用途とし、1フロアあたりの面積はA棟が約2750?(約830坪)、B棟が約3300?(約1000坪)です。B棟の高層階には約120室のサービスアパートメントを設けます。このほか、A棟の1階に環境ビジネスを手がける企業・人材の情報拠点としてビジネス・エコシティ・センターを、地下1階に健康施設やランニングステーションを整備します。
災害時の電力供給については、重油を使用する非常用発電機に加え、中圧ガスと重油の2種類に対応するガスタービン発電機を設置します。敷地内に約50万リットルの大容量オイルタンクを備え、重油のみで72時間以上の供給を可能とします。水害対策としては、1階部分や周辺建物との地下接続部、重要な設備室に防水扉などを設置し、多重的に止水対策を講じます。このほか、皇居外苑堀の水質を改善する官民連携の取り組みとして、敷地内に水浄化施設と約3000㎥の貯留槽を整備します。堀に面して、約2800?の環境共生型コミュニティ広場も設けます。




事業概要の詳細
開発名 大手町1−1計画A棟(仮称 りそな・マルハビル建て替え)
所在地 千代田区大手町1−1−2(住居表示)
最寄り駅 地下鉄大手町駅徒歩1分
面積 土地約6900?、延べ床約10万8000?
構造 階数(地上/地下):S・SRC造、22/5
用途 事務所、店舗、駐車場
事業主 三菱地所、JXホールディングス
設計者 三菱地所設計
施工者 鹿島、NIPPO
工期 2012年2月〜2015年11月
開発名 大棟(仮称 三菱東京UFJ銀行大手町ビル建て替え)
所在地 千代田区大手町1−1−1(住居表示)
最寄り駅 地下鉄大手町駅徒歩1分
面積 土地約9300?、延べ床約14万7000?
階数(地上/地下) 29/5
用途 事務所、店舗、サービスアパートメント、地域冷暖房施設、駐車場
事業主 三菱地所
設計者 三菱地所設計
工期 2013年度〜2016年度
【開発】三菱地所などが大手町1-1計画に着手、総延べ床25万m2〈追加情報あり〉
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/nfm/news/20120613/571629/
「(仮称)大手町1-1計画」について 〜丸の内再構築 - 三菱地所
http://www.mec.co.jp/j/news/pdf/mec120611_1.pdf

三井住友銀行本店ビル前から撮影した再開発工事現場の全景です。この場所に建っていたマルハ・りそなビルはすっかりその姿を消してしまっていました。

自動車の交通量が非常に多い「大手門前交差点」前にやってきました。

内堀通りの皇居東御苑寄りの歩道から再開発工事現場を撮影しました。

再開発工事現場を北西側から撮影しました。

工事用フェンスに張り付けられている説明板を撮影しました。

この日の工事現場内は人の気配が全くなく、ひっそりとしていました。

読売新聞東京本社ビル前から撮影しました。

再開発工事現場の前には皇居東御苑の正門である「大手高麗門」が設置されています。江戸時代は、かつてこの門が江戸城の正門として使われていたのです。

再開発工事現場の地図です。