
大手町一丁目第3地区第一種市街地再開発事業 工事進捗率1% 2014年3月
2012年10月に竣工した大手町フィナンシャルシティの敷地の西側に広がっている街区の再開発工事です。かつてこの場所に建っていた公庫ビル、新公庫ビルと旧日本政策投資銀行本社ビルは現在は取り壊されていて、既に新しい高層オフィスビル2棟の建設工事が始まっています。2013年10月28日2東京都は、三菱地所が千代田区で高層ビル2棟を建設する「大手町一丁目第3地区第一種市街地再開発事業」の施行を認可しました。三菱地所は2014年3月に権利変換計画認可を取得した上で、同年4月の着工、16年4月の竣工を目指します。
大手町連鎖型都市再生プロジェクト第3次事業について
2003年1月に都市再生本部において決定された「都市再生プロジェクト(第5次決定)に基づくもので、大手町地区の再生を目的として取り組みが始まりました。旧大手町合同庁舎1・2号館跡地を種地として活用し、独立行政法人都市再生機構の施行による区画整理事業の換地の手法を用い、場所を変えながら複数階にわたり段階的かつ連続的な建て替えを推進し、にぎわいのある国際的なビジネス拠点としての大手町地区の再生を目指すものです。
プロジェクトの概要
新設する高層ビル2棟のうち、事務所棟はSRC・S一部CFT造地下4階地上31階建て(最高高さ約168メートル)となります。宿泊施設棟はSRC・RC一部S造地下3階地上18階建て(最高高さ約88メートル)で、免震構造を採用します。2棟の総延べ床面積は20万5354平方メートルの規模となります。設計・監理は三菱地所設計・NTTファシリティーズJV、施工は戸田建設が担当します。宿泊施設棟は「高級旅館」をコンセプトとし、敷地内で掘削して温泉を引き込みます。総事業費は1139億円となっています。
計画概要
所在地 東京都千代田区大手町1−5−5(地番)
主要用途 事務所・宿泊施設・店舗・駐車場・地域冷暖房施設等
敷地面積 約11200?
延床面積 約205000?
階数
A棟(事務所棟):地下4階、地上31階、最高高さ 約170m
B棟(宿泊施設棟):地下3階、地上18階、最高高さ 約90m
新築工期 2014年度〜2016年度(予定)
事業手法 土地区画整理事業、市街地再開発事業

再開発施設の工事現場の北側、日本橋川に架橋されている「神田橋」の南岸から工事現場の全景を撮影しました。周囲は大手町地区のオフィスビル街が広がっています。

工事現場の北側には、首都高速都心環状線の「神田橋出入り口」のスロープ橋が設置されています。

再開発工事現場の北端部、日本橋川の南岸部で整備工事中の散策道と緑地帯の全景を撮影しました。この散策道を通れば、日本橋川沿いに大手町フィナンシャルシティや鎌倉橋方向へ抜けることが出来ます。

散策道はほぼ完成しているようにも見受けられました…。

この場所に建っていた3つのビルの中の入居企業は、お隣の大手町フィナンシャルシティの高層ビル群の中に移転しています。これが大手町地区の再開発手法「玉突き方式・ドミノ方式」と呼ばれているものです。

建築計画のお知らせを撮影しました。

工事用フェンスで覆われている再開発工事現場です。

工事現場の奥に建っているのが「大手町フィナンシャルシティ」の高層ビル群です。

地下3階、地上18階、高さ約90mの「B棟」の高層ビルの建設現場前にやってきました。軽井沢に本社を置くリゾート運営会社・星野リゾートが開業する高級旅館「星のや 東京」がこの場所に建てられることになります。

大手町フィナンシャルシティの敷地の西側にやってきました。ここの敷地の縁部分も工事用フェンスで覆われていました。

大手町フィナンシャルシティと、大手町1丁目第3区第1種市街地再開発事業の敷地の間では、現在「丸の内仲通り」の延伸工事が実施されています。

現在の丸の内仲通りは2014年4月30日に全面開業する大手町タワーの脇で行き止まりになっているのですが、将来的には大手町地区の北端部である日本橋川南岸まで延伸されることが決定しています。

既に大手町フィナンシャルシティの敷地側では、丸の内仲通りの延伸工事を見越して歩道部分の整備が完了しています。

2020年の東京オリンピックに向けて、旧ピッチで工事が進められています。

再開発工事現場の地図です。