
東京都内の競技会場(全部で33か所)の内、28会場が中央区晴海ふ頭の選手村から半径8キロ以内に配置されています。その中でも江東区の有明地区には多くの競技会場が新たに建設されることになります。2020年のオリンピック開催まであと6年ですが、今後このエリアは工事がしばらく続くことになります。「ベイゾーン」に今後新たに新設されたり、既存の施設をどのように活用するのかをまとめました。

鳥瞰図の中央にあるのが中央区晴海ふ頭の選手村です。この選手村を中心店として、半径8キロ以内に競技会場が効率的に配置されています。大きく分けて東京都心部から内陸部側の「ヘリテッジゾーン」、お台場や有明を中心とした湾岸地区の「ベイゾーン」の2つです。

「ベイゾーン」の中を詳しく見ていきます。JR新木場駅周辺などの「辰巳地区」と、お台場や有明などの「13・14号地地区」に分散されています。
1.オリンピックアクアティックセンター(新設):収容人数20000人

オリンピックアクアティクスセンターは、競泳・飛込・シンクロナイズドスイミングの会場となり、大会後は、収容可能人数を2万人から5000人に縮小して、利用しやすい規模の水泳場に改修します。大会後はジャパンオープンなどの国際大会や日本選手権、都内選手権等の大規模大会として活用されるほか、地域住民の人たちにも一般的に開放されます。場所は、江東区の「辰巳の森海浜公園」周辺です。
2.東京ビックサイト(既設):収容人数18000人

東京ビックサイトではレスリングやフェンシング、テコンドーの3種目の競技会場に使用されるほか、今回の東京オリンピックの国際放送センター(IBC)とメインプレスセンター(MPC)が施設内に設置されます。また、東京ビッグサイトは既設の西展示棟南側に延べ面積約4万4000平方メートルを増築する予定となっています。
3.有明アリーナ(新設):収容人数15000人

有明クリーンセンター(有明清掃工場)の北側に建設される「有明アリーナ」です。15000人を収容できる巨大なアリーナで、バレーボール会場として使用されます。オリンピック後も、ワールドカップなどの国際大会が開かれるほか、他の室内競技やイベント会場にもなります。
4.有明BMXコースと有明ベロドローム(仮設):収容人数は2者合わせて10000人

BMXとトラック、2種類の自転車競技会場となるのが「有明BMXコース」「有明ベロドローム」です。有明アリーナやオリンピックアクアティックスセンターのように新設されるモノと、東京ビックサイトのように既設のもの、そして大会後は撤去もしくは移設される予定なのが「仮設」の施設です。将来的にはオリンピックにちなんだ商業施設やマンション開発などが行われる可能性もあるのですね。
5.有明体操競技場(仮設):収容人数12000人こう

恒久施設である「有明アリーナ」の隣に建設されるのが体操会場となる有明体操競技場です。こちらも「仮設」となっているので、オリンピック後には撤去されます。体操・新体操・トランポリンが実施される仮設の体操専門競技施設です。選手村やメディアセンターからも非常に近く、観客12000人を収容可能です。水辺に建設される円形の競技施設には十分なウォーミングアップエリアが確保されています。
6.有明テニスの森(改修):収容人数は4会場合わせて20500人

東雲ゴルフ場の跡地に1983年5月に開園した都立公園です。開園面積は約163300平方メートルで、園内には、テニスコート48面、芝生広場、ジョギングコース、遊歩道があり、また1万人を収容する有明コロシアム(センターコート)が敷設されています。そして、2020年のテニス会場となる有明テニスの森は、大規模な改修工事が計画されています。
7.お台場海浜公園(仮設):収容人数10000人

トライアスロンと水泳(マラソン 10キロ)の会場となるお台場海浜公園です。完成予想図を見てみると、人工砂浜の脇に観客席が設けられていますね。

現在のお台場海浜公園の様子です。普段のお台場海浜公園は鬱蒼とした緑地帯や砂浜に囲まれた静かな雰囲気の海浜公園で、レインボーブリッジを眺めることが出来るいい場所です。
こちらのサイトから画像を拝借しました。
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