
(仮称)Nプロジェクト DICビル建て替え計画:工事進捗率50% 2014年10月14日
日本橋高島屋の南側、約100メートルほど離れた場所に建っていたオフィスビル「DIC(ディーアイシー)ビル」の建て替え計画です。1981年(昭和56年)に竣工後、約45年が経過して老朽化の進展が課題になってきたことから建て替え工事が現在行われています。既に古い建物は取り壊され、現在は更地になっている状態です。DICの本社機能は現在、JR御茶ノ水駅南側に建っているワテラスタワー内に仮移転しています。
再開発計画の概要
新しく建て替えられるビルの規模は延べ約3万平方メートルをを想定しています。地上12階・搭屋2階、地下4階、高さ68メートルの高層オフィスビルとなります。既存地下躯体を構造補強の上で再利用し、屋上に太陽光パネルを設置するほか、地上部に免震構造を備えるなど防災、環境対策に配慮し、都心にふさわしいオフィスビルとして整備します。2013年4月に大林組の施工で解体工事に着手し、2013年10月に新築着工、2015年4月の完成を目指します。設計と新築施工も大林組が担当します。
DIC株式会社とは?
世間一般的にはあまり知名度が無い企業ですが、「印刷インキ」で世界トップクラスのシェアを誇る化学メーカーである「DIC株式会社」。創業は1908年(明治41年)のことであり、太平洋戦争直前の1937年に「大日本インキ製造株式会社」が設立されます。2008年の4月に、商号を大日本インキ化学工業株式会社からDIC株式会社に変更されています。
大林組で設計施工/約3万㎡に建替え/日誠不動産、日本橋のディックビル
http://www.kensetsunews.com/?p=7324

中央通り(国道15号線)と八重洲通りが交差している「日本橋三丁目交差点」前から北側を撮影してみると、日本橋高島屋の手前側で建設中の「DICビル」が見えてきます。

今年の3月に散策した当時は更地状態だったのですが、半年ぶりに訪れてみると、すっかり真新しい高層オフィスビルの建設工事が佳境を迎えていました。

日本橋界隈も、1960年代の高度経済成長期に建てられた古いオフィスビルが林立していて、現在は建て替えラッシュが続いている状態です。

建て替え工事中の「ディックビル」を見上げて撮影しました。地上12階、地下4階建ての高さは66メートルの規模の高層オフィスビルとなっています。

以前に建てられていた古いDICビルよりも、床面積などが増床されているように感じますね。

新しい高層オフィスビルの壁面に取り付けられていた工事用シートは一部が取り外されていて、真新しい建物の壁面を見上げることが出来ます。

平日の午前中の時間帯、多くのビジネスマンの人たちが行きかう中で工事が行われています。低層階部分については、まだ全面的に工事用シートに覆われています。

三菱信託銀行前から見上げて撮影しました。

DICビルの敷地は、昭和通り側へ向かって奥行きのある細長い形状となっています。

最後に、昭和通りに架橋されている歩道橋から撮影した、建設中のDICビルです。

再開発工事現場の地図です。