
国際自動車教習所跡地の再開発「西品川一丁目地区市街地再開発事業」:計画段階中 2014年12月9日
近年になって駅前再開発による変貌著しいJR大崎駅の南西側、東海道新幹線とJR湘南新宿ラインの線路に挟まれた場所にあった国際自動車教習所跡地の再開発「西品川一丁目地区市街地再開発事業」です。計画では敷地全体をA街区とB街区とに分割して、高層オフィスビルとマンションが建設されます。オフィスビルとマンションの間には、災害時の一時避難場所にもなる大規模な緑地帯広場が整備されることになります。
再開発計画の概要
「西品川一丁目地区市街地再開発事業」は、JR大崎駅より約400メートル南に位置した、旧国際自動車教習所跡地を含む約3.9ヘクタールの広大なエリアを施行区域です。事務所中心のA街区と住宅中心のB街区、中央部に配置した大規模な緑地広場で構成されており、土地の高度利用による都市基盤整備と地域の防災性向上を目指した延床面積約22万平方メートル(約6万6千坪)のビッグプロジェクトです。
1.「大崎」駅周辺と連続した複合市街地の形成
業務、住宅を中心とした多様な施設を配置するとともに、大崎方面へと繋がる都市計画道路補助163線の拡幅整備を進め、近年都市機能の集積が進むJR「大崎」駅西口周辺エリアとの連続した複合市街地の形成を図ります。
2.大規模な緑地広場を整備
これまで地域に不足していた大規模な緑地広場を敷地中央部に整備します。平時は憩いの場として、災害時は周辺住民の一時避難場所として活用可能な“みどり豊かで安全安心な市街地環境”を創造します。
3.地域の防災機能向上
大崎から品川区役所を経て大井町方面を結ぶ補助163号線をはじめとした敷地外周部の道路を拡幅整備、新設し、緊急車両などの円滑な通行を確保します。あわせて、施行区域内に耐震性、耐火性に優れた建築物を配置することで、現状では細街路・木造建物が多く、災害時には火災延焼などが想定される地域の問題解決を図り、防災機能を向上させます。

再開発事業の詳細
【所在地】 東京都品川区西品川一丁目、二丁目、三丁目、大崎一丁目及び広町二丁目各地内
【地区面積】 区域約39,000㎡、敷地約30,080㎡
【施設規模】 <A街区>
用途 事務所、店舗、駐車場
敷地面積 約19,900㎡ 延床面積 約177,260㎡
階数 地上24階、地下2階、塔屋1階
<B街区>
用途 住宅(約379戸)、事業所、駐車場
敷地面積 約10,100㎡ 延床面積 約42,930㎡
階 数 地上25階、地下1 階、塔屋1 階
【公共施設等の整備】
都市計画道路 補助163号の拡幅(幅員12.0m~16.0mへ)
区画道路1号の拡幅(幅員8.0m~9.5mへ)
区画道路2号の新設(幅員6.0m~16.0m)
広場等の新設 広場1号(約6,000㎡)広場2号(約1,000㎡) 緑地(約1,000㎡)
歩行者通路の新設 幅員4.0m 1号(延長約60m)2号(延長約470m)
【総事業費】 約1,033億円
再開発事業の歩みと今後の予定
平成21年12月 市街地再開発準備組合設立
平成24年12月 都市計画決定告示
平成25年7月 市街地再開発組合設立認可
平成26年 権利変換計画認可(予定)
平成26年 着工(予定)
平成29年 竣工(予定)

プレスリリース:住友不動産株式会社他発表の報道資料 2013年7月31日
「西品川一丁目地区市街地再開発事業」再開発組合設立認可

大崎駅西口前から大井町駅方向へ向かって伸びている「区役所通り」前から撮影した「西品川一丁目地区市街地再開発事業」の再開発工事現場の全景です。

一か月ほど前に訪れた時は歩道内から再開発工事現場内を見渡せたのですが、現在は工事用フェンスが設置されています。

区役所通りのすぐ脇には埼京線や湘南新宿ラインの線路群が通っています。JR大崎駅西口から南東約400メートルに位置しています。

この界隈は、目黒川河岸の低地に「三共品川工場」「JR東日本大井工場」などの大規模工場が広がる工業地帯となっていて、丘陵地帯の高台が住宅密集地帯となっています。

大崎駅西口一帯の「大崎ウィズシティ」「大崎ウエストシティタワーズ」などの高層ビル群です。これらも、ソニーや明電舎工場跡地に再開発によって生まれました。

再開発工事現場の北側には、東海道新幹線や横須賀線の鉄道高架橋が通っています。

同じ場所から振り返って、再開発工事現場の全景を撮影しました。

「西品川一丁目地区市街地再開発事業」の地図です。