(仮称)新日比谷プロジェクト 工事進捗率2% 2014年3月
千代田区有楽町一丁目地区の日比谷三井ビルと三信ビル跡地の再開発工事「(仮称)新日比谷プロジェクト」です。JR有楽町駅や地下鉄日比谷駅周辺の繁華街にほど近く、日比谷公園の広大な緑地帯や霞が関の中央省庁街のすぐそばにある大規模な再開発計画となっていて、現在は二つの古いオフィスビルの取り壊し工事は完了していて、既に新しい再開発施設の建設工事が始まっているところです。
再開発計画の概要
2013年12月6日、三井不動産は東京・日比谷地区で進めている「(仮称)新日比谷プロジェクト」が都市計画決定したと発表しました。既存の建物2棟の跡地に、高さ約192メートルの超高層複合ビルを建設します。合わせて、周辺地区や地下鉄駅をつなぐ約4000?の広場空間「(仮称)日比谷ゲートプラザ」も整備します。新たに整備する広場空間に、映画や演劇などの国際的なエンターテインメントイベントを誘致する予定だとしています。同社はこのプロジェクトを、日本橋地区の再開発に続く都心型スマートシティの第2弾と位置付けていて、2017年度に竣工する予定となっています。
本件プロジェクトの特徴と都市再生への貢献内容
周辺地区や地下鉄駅をつなぐ歩行者中心の基盤整備
1.まちの賑わいの核となる広場空間「(仮称)日比谷ゲートプラザ」(約4000?)の創出
2.日比谷線と千代田線の「日比谷」駅をつなぐバリアフリー動線と地下広場(約1200?)の整備
国際競争力を高める都市機能の導入
1.新産業の創出を支援する「(仮称)日比谷ビジネス連携拠点」(約2000?)の整備
2.周辺施設と連携した「(仮称)日比谷文化発信拠点」の整備
防災機能の強化と環境負荷低減
1.帰宅困難者支援機能(千代田区最大級となる約5000?の一時滞在施設、備蓄倉庫の整備など)の導入
2.高効率で自立性の高いエネルギーシステムの導入、隣接する千代田区の広場に非常時の電力供給
3.環境負荷低減への取り組み(省エネ設備や技術の採用、DHCサブプラントの導入など)
4.日比谷公園と連続する緑化空間の整備(地上、屋上合わせて約2000?の緑化、緑化率約40%)
日比谷交差点側から見た外観イメージパースです。
(仮称)日比谷ゲートプラザのイメージパースです。
(仮称)日比谷ゲートプラザは再開発敷地の北側に整備されます。
日比谷線と千代田線「日比谷」駅の2駅間をつなぐ地下バリアフリー動線を整備するとともに、地上へのエレベーターを2基新設し、利便性の向上を図ります。
地下鉄2駅をつなぐ「地下広場」の両側には賑わい施設を設置し、明るく利便性の高い空間を創出します。
天候に左右されず、また映像や音響を使用する多様なイベントに対応できる室内のイベント空間として3層吹抜の(仮称)プロモーションアトリウム(約800?)を整備します。
建物6階の屋外部分は、日比谷公園を見晴らす「(仮称)日比谷テラス」として一般に開放し、カフェなどを併設した居心地の良い屋上広場空間を整備します。
「(仮称)新日比谷プロジェクト」概要
計画地 東京都千代田区有楽町一丁目1番ほか
主要用途 事務所、店舗、文化交流施設、産業支援施設、駐車場 等
敷地面積 約10700?
延床面積 約185000?
階数 地上35階、地下4階
建物高さ 約192m
スケジュール(予定) 2014年度着工、2017年度竣工
ケンプラッツ 4000m2広場も創出、日比谷再開発が都市計画決定
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/knp/news/20131206/643509/
都心型スマートシティ第2弾 〜日比谷地区を東京の新たなビジネス・文化交流・発信拠点に〜「(仮称)新日比谷プロジェクト」都市計画決定 2017年度完成予定
http://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2013/1206/index.html
日比谷公園の緑地帯「心字池」前から撮影した再開発工事現場の全景です。手前を通っているのは「日比谷通り」の大通りです。
再開発工事現場は、日生劇場や帝国ホテル本館などが建ち並んでいる一角の北側に広がっています。更に北側には、JR東京駅の丸の内周辺の高層ビル群が広がっています。
日比谷通り・日生劇場前から再開発工事現場の全景を撮影しました。
この日は休日だったので工事現場内は人の気配もなく、工事用の機械も一切稼働していなくひっそりとしていました。
再開発工事現場の周囲を一周していきます。日比谷通りを挟んで、西側には日比谷公園の緑地帯や、霞が関の中央省庁街のビル群が広がっています。
休日だったので、普段はビジネスマンの人たちで賑わっている日比谷界隈は閑散としていました。
工事用フェンスに張り付けられている説明板群を撮影しました。
三信ビルディング跡地と朝日生命ビルの間を東西方向に通っている通りを散策していきます。三信ビルディングは2007年10月にほぼ全てが解体されました。
再開発工事現場の東側、日比谷シャンテ前から全景を撮影しました。
三信ビルディング跡地と朝日生命ビル、東宝ツインタワービルの間の通りの全景を撮影しました。
JR有楽町駅から日生劇場や帝国ホテル本館方向への人の流れが少しはありました。
日比谷シャンテ前の道路には鉄板が張られています。ダンプトラックやトレーラートラックなどが頻繁に通行する機会があるということですね。
日比谷シャンテ前から西方向を向くと、日比谷公園の緑地帯の木々や、霞が関の中央省庁街の高層ビル群が遠くに見えます。
工事現場の北側に建っている東宝ツインタワービル方向を撮影しました。この界隈はオフィス街よりも、商業街や繁華街の雰囲気の方が強いですね。
工事現場脇の歩道を歩き、日生劇場方向へ向かいます。
東京宝塚劇場前から撮影しました。この日は東宝劇場で何かイベントがあり、賑やかでした。
再開発工事現場の地図です。