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開業後の虎ノ門ヒルズ(快晴編):施設内の緑地帯を散策する PART2

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虎ノ門ヒルズ森タワーの西側(溜池山王側)に広がっている芝生広場「オーバル広場」内を散策していきます。




オーバル広場の頭上に設置されている一部ガラス張りの大屋根を見上げて撮影しました。




ステップガーデンの散策道から、直接ガーデンハウスの建屋や、地下鉄神谷町駅寄りの出入り口へ向かうこともできます。




芝生広場の手前側には、大屋根を支えるための真っ白な巨大な柱が3本林立しています。




オーバル広場に面した側に設置されている、虎ノ門ヒルズ森タワー「ショップ&レストラン」の入り口を撮影しました。




オーバル広場の緑地帯を眺めることが出来るフロア内には、カフェや飲食店が設置されています。




虎ノ門ヒルズ森タワーの入り口前から、オーバル広場の芝生広場の全景を見渡して撮影しました。溜池山王側(西側)へ向かって緩やかな傾斜が付けられています。




オーバル広場の緑地帯は、環状第2号線の「築地虎ノ門トンネル」の溜池山王側の地上坑口の真上に整備されています。




虎ノ門ヒルズ森タワーの低層階「ショップ&レストラン」内は、多くの人たちで賑わっていました。もう一度、後でショップ&レストラン内を散策してみます。




オーバル広場の芝生広場の周囲を一周するように配置されている散策道を歩いていきます。この日は雲一つない快晴の青空だったのですが、時間帯の関係で虎ノ門ヒルズ森タワーの高層ビルが作りだす影の中に入ってしまいました。




前述の通り、芝生広場は水平ではなく緩やかな傾斜地形となっています。芝生広場の周囲は、虎ノ門地区のオフィスビル街が密集して広がっています。




振り返って、大屋根の真下の広場の全景を撮影しました。コンサートでも開催できるくらいの広さを誇ります。




ショップ&レストランの一部に含まれている「ガーデンハウス」の全景を撮影しました。この建物内から、地下鉄神谷町方向へ通り抜けることもできます。




散策道の両側は植栽が整備されていて、まだ若木の状態です。半年後にはどんな風景になっているのか、今から楽しみですね。




開業後すぐの大雨の時には見逃していたのですが、散策道の外側の一角にはちょっとした広さの広場が設置されていました。




芝生広場の周囲はオフィスビル街に囲まれていて、文字通り「大都会の中の庭園」となっています。そもそも虎ノ門地区には緑の存在が皆無だった(近くには愛宕山があります)ので、すごく新鮮な気持ちになれます。




午前中の時間帯だったので、のどかな雰囲気に包まれていました。正午過ぎの時間帯になると、周囲のオフィスビル街から休憩や昼食をとるビジネスマンの人たちで賑やかになります。



開業後の虎ノ門ヒルズ(快晴編):施設内の緑地帯を散策する PART3

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虎ノ門ヒルズの緑地帯「オーバル広場」の芝生広場周辺の散策を続けていきます。




芝生広場の散策道から外れた場所の一角に、ちょっとした広さのテラスが設置されていました。椅子やテーブルなどが設置されていて、ここで休憩することが出来ます。




テラス前からガラス越しに外を眺めると、環状第2号線の「新虎通り」を見下ろすことが出来ます。足元には「築地虎ノ門トンネル」の溜池山王側の坑口が設置されているのです。




新虎通りと外濠通りが合流している「特許庁前交差点」方向をズームで撮影しました。




テラス前から振り返って、オーバル広場や大屋根の全景を撮影しました。




芝生広場や散策道の周囲には「イノデ−タブノキ群集」の植生が整備されています。




テラス前からガーデンハウスの建物の全景を撮影しました。




芝生広場の西端部には、地上側に降りることが出来るエレベーターが設置されていて、築地虎ノ門トンネルの坑口前に出ることが出来ます。




エレベーターホール前から、虎ノ門ヒルズ森タワーの低層階「ショップ&レストラン」の全景を撮影しました。芝生広場の中で一番標高が高い場所であり、周囲を見渡すことが出来ます。




振り返って、虎ノ門ヒルズ森タワーの「虎ノ門エントランス」と一体化されている建屋を撮影しました。




虎ノ門ヒルズ森タワーの「愛宕山エントランス」と一体化されている大屋根の全景を撮影しました。




芝生広場の南側の一帯には、ススキが植生されています。まだ植えられて間もないため、ススキが成長するのは1年ほどかかるのではないでしょうか。




散策道の一角に整備されている「マウンテン」周辺を散策していきます。




子どもたちの遊び場のような場所なのか?と当初は考えていたのですが、そうではないみたいですね。




マウンテンの広場周辺に植えられている木々も、まだ若木の状態でした。




ガーデンハウス前から、虎ノ門ヒルズ森タワー方向を撮影しました。




やや逆光気味になってしまいましたが、虎ノ門ヒルズ森タワーの高層ビルを見上げて撮影しました。


開業後の虎ノ門ヒルズ(快晴編):施設内の緑地帯を散策する PART4

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芝生広場の一角に整備されている「マウンテン」前から、芝生広場の全景を撮影しました。




環状第2号線の築地虎ノ門トンネルが地下から地上出口へ向かって緩やかな上り坂に合わせて、芝生広場自体が緩やかな上り坂となっているのです。




虎ノ門ヒルズ森タワーのショップ&レストランの一部に相当するガーデンハウスの前を通り抜けていきます。ここに設置されている階段を下りると、地下鉄神谷町駅方向へ向かうことが出来ます。




しゃがみながら撮影してみると、本当に自然の丘の周辺を散策しているように感じました。




6月11日に開業後すぐ、大雨時に散策した時は雨水が沢のようになってこの場所を流れていました。




虎ノ門ヒルズ森タワーの高層ビルを見上げて撮影しました。東京都内では随一の255.5メートルの高さを誇っています。




この芝生広場の中で休憩することは可能なのでしょうか。芝生の養生中ではなさそうだし、周囲には「立ち入り禁止」の張り紙もないので、どうなのでしょうか。




芝生広場の周囲の散策道の中を一周し、再びステップガーデンの散策道の前に戻ってきました。




虎ノ門ヒルズ森タワーの愛宕通り側の入り口前へ向かいます。ステップガーデンの散策道ではなく、高層ビル寄りの休憩所の中を散策していきます。




散策道やせせらぎの脇には休憩スペースや段差が設けられていて、多くの見学者の人たちが椅子に座って休憩していました。




休憩スペース内から、散策道脇のせせらぎを撮影しました。




休憩スペースの真上には巨大な庇(ひさし)が設置されているので、程良い日影が形成されています。




散策道脇に流れているせせらぎですが、少し距離を置くと水の流れが見えなくなってしまいます。もっと水量を増やしてもいい気がしますが…。




東京ミッドタウンの緑地帯「ミッドタウンガーデン」のせせらぎくらいの規模があってもよかったのではないでしょうか。




ステップガーデンの散策道の東端部前に到着しました。




これから虎ノ門ヒルズの「ショップ&レストラン」内を散策していきます。以前も館内を散策したのですが、今回は更に詳しく歩き回ってみました。


開業後の虎ノ門ヒルズ(快晴編):ショップ&レストラン内の散策 PART1

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虎ノ門ヒルズ森タワーの低層階の商業施設「ショップ&レストラン内」を、愛宕通り側の入り口から散策していきます。午前11時前後の時間帯だったので、まだビジネスマンの人たちの姿は見られませんでした。




6月11日に開業直後は大雨時だったのですが、この日は快晴だったので、南側のガラスから太陽の光がアトリウムの吹き抜け空間の中に降り注いでいました。




開業後1週間ほど経った時期の散策だったのですが、開業時の混雑もなくなってきていました。




アトリウムの吹き抜け空間内に設置されているカフェを撮影しました。吹き抜け空間の中は天井が非常に高く、広々とした雰囲気に包まれていました。




吹き抜け空間内から、ステップガーデンのせせらぎや散策道前へ出ることも可能になっています。




館内には若木状態の竹の木々が植えられていました。東京ミッドタウンのキャノピースクエア内と似ている感じがしますね。




そして、虎ノ門ヒルズの公式キャラクターである「トラのもん」です。




トラの門の周囲には多くの見学者や家族連れの人たちが集まって、記念撮影に興じていました。




「実際にドラえもんがいたら、これくらいの大きさなのか」と、その迫力に圧倒されてしまいました。




吹き抜け空間の仲は3フロア分の高さがあり、外側は全面ガラス張りになっているので、非常に開放感があると同時に自然光が入ってくる構造になっています。




虎ノ門ヒルズ森タワーの建設工事中は、この吹き抜け空間の工事だけが最後まで中々進まず、一体何がこの場所に出来るのだろうかと最後まで疑問に思っていたところです。




この吹き抜け空間の真下には、環状第2号線の「築地虎ノ門トンネル」が通っていて、トンネル工事と高層ビルの建設工事を同時並行的に実施する必要性があったことから、工事が手間取ったのかもしれません。




アトリウムの吹き抜け空間の中を通り抜けて、2階フロアの北側、オフィスエントランス前にやってきました。アーティストであるサン・クァク氏の描いたガラス壁画の存在に圧倒されます。




すぐそばで眺めてみると、すごく躍動感があって、日本の水墨画みたいですね。




上を眺めてみると、天井にもアートの一部が描かれていました。再開発施設の中で最も無味乾燥な場所であるオフィスロビーに、アートを配置するという考え方も斬新だなと感じました。




オフィスロビー周辺は、流石に多くのビジネスマンの人たちで賑わっていました。




しばらく2階フロア周辺をウロウロしていました。オフィスロビーとショップ&レストランは完全に分離されているのではなく、オフィスロビーを取り囲むように店舗が配置されています。


開業後の虎ノ門ヒルズ(快晴編):ショップ&レストラン内の散策 PART2

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虎ノ門ヒルズ森タワーの2階フロア内、オフィスロビー周辺の散策を続けていきます。




2階フロアのオフィスロビー前のカフェ「虎ノ門コーヒー」内で少し休憩することにします。ホットのレギュラーサイズコーヒーで350円です。




オフィスロビーの周囲は、森タワーのオフィスで働いているビジネスマンの人たちや、ショップ&レストランを訪れている人たちで賑わっていました。




3階フロアに上がってきました。こちらもオフィスロビーとショップ&レストランの店舗群が館内に配置されています。




3階のオフィスロビーの壁面にも、2階と同じサン・クァク氏のアート作品が施されていました。




3階フロア周辺を散策していきます。




3階フロアから、2階の受付周辺を見下ろして撮影しました。




オフィスロビーとショップ&レストランの店舗群は六本木ヒルズのように分離されているのではなく、オフィスロビーの周囲を店舗が取り囲むような配置となっています。




溜池山王側に面している「虎ノ門エントランス」の入り口を見下ろして撮影しました。




お昼近くの時間帯になってきたので、人通りが増えてきました。




3階フロアに設置されているオフィスロビーと、サン・クァク氏の壁面アートの全景を撮影しました。




巨大な水墨画のような壁面アートですが、館内の雰囲気の中に早くも溶け込みつつあります。




3階フロアの飲食店前から、オーバル広場の芝生広場を見下ろして撮影しました。




同じ場所から、ステップガーデンの散策道周辺を見下ろして撮影しました。




愛宕通り側の環状第2号線「新虎通り」の大通りを見下ろして撮影しました。




2階アトリウムの吹き抜け空間を見下ろして撮影しました。




愛宕通り側の大階段前に戻ってきました。これから虎ノ門ヒルズの敷地街を散策し、築地虎ノ門トンネルの溜池山王側坑口へ向かいます。


開業後の虎ノ門ヒルズ(快晴編):溜池山王側と日比谷通り周辺 PART1

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虎ノ門ヒルズ森タワーの東側、愛宕通りに面している大階段前に戻ってきました。これから虎ノ門ヒルズの敷地の外沿いに散策し、溜池山王側の築地虎ノ門トンネル坑口前へ向かいます。




大階段の上から、環状第2号線「新虎通り」を東方向(汐留方向)を見渡して撮影しました。丁度この真下を、築地虎ノ門トンネルが通っています。




大階段の下にやってきました。新虎通りの両側の街並みを撮影してみましたが、あまり以前と変わっていない印象を受けます。これから再開発工事が進められていくのでしょう。




虎ノ門ヒルズの敷地の南側(愛宕山側)の通りを西へ向かって歩いていきます。この通りも交通量がそれなりに多かったです。




ステップガーデンの散策道の南側を通っているこの通り内には工事用フェンスが設置されていて、まだ道路工事が行われていました。電柱や電線なども、何とかならないものでしょうか。




築地虎ノ門トンネルの地上換気塔周辺を見上げて撮影しました。




敷地南側を通っている通り内から、虎ノ門ヒルズ森タワーの高層ビルを見上げて撮影しました。




高層ビルの頭頂部周辺をズームで撮影しました。37階〜46階の住宅フロア「虎ノ門ヒルズレジデンス」の部分は、壁面がテラス状になっているので見分けがつきます。




高層ビルのデザインを眺めていると、すぐ近くにある同じ森ビルが建設した「愛宕山グリーンヒルズ」の高層ビル群のデザインと共通している個所がある時が付きました。




しばらく歩くとショップ&レストランの「ガーデンハウス」の建屋が見えてきました。ガーデンハウス周辺にも木々が植えられていました。




振り返って愛宕通り方向を撮影しました。黄土色の壁面の向こう側は、ステップガーデンの散策道や緑地帯が広がっています。




ガーデンハウス建屋の脇、地上に降りることが出来る階段とエスカレーターホールの全景を撮影しました。この入口から東京地下鉄日比谷線の神谷町駅まで歩いて10分ほどかかります。




この階段とエスカレーターを登った先には、数日前の記事の「オーバル広場」や芝生広場前に上がることが出来ます。




築地虎ノ門トンネルの地上坑口等の地形的制約をうまく活用したレイアウトになっていると思います。




次回の記事で最終回です。


開業後の虎ノ門ヒルズ(快晴編):溜池山王側と日比谷通り周辺 PART2

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ガーデンハウス建屋の階段下から見上げて撮影した虎ノ門ヒルズ森タワーの高層ビルです。




虎ノ門ヒルズ敷地の南側を通っている通りから、虎ノ門ヒルズ低層階の全景を撮影しました。




虎ノ門ヒルズ森タワーの全景を見上げて撮影しました。曲線を生かした独特なデザインの高層ビルとなっています。




虎ノ門ヒルズの敷地周辺は以前と全く変わっていないオフィスビル街の風景が広がっています。その中で虎ノ門ヒルズ森タワーの最新鋭の高層オフィスビルだけが目立つ印象です。




新虎通りと国道1号線(日比谷通り)が交差している「虎ノ門一丁目交差点」前にやってきました。交差点前から虎ノ門ヒルズ森タワーを見上げて撮影しました。




虎ノ門一丁目交差点のすぐ東側、虎ノ門ヒルズの敷地の真下にある環状第2号線「築地虎ノ門トンネル」の溜池山王側の坑口周辺を撮影しました。




築地虎ノ門トンネルの溜池山王側の坑口の全景を撮影しました。坑口の真上には、芝生広場や散策道、緑地帯などが整備されているのが見えます。




築地虎ノ門トンネルが開通したことによって、溜池山王や虎ノ門地区周辺から、新橋方向へ短時間でアクセスすることが出来るようになりました。




虎ノ門ヒルズの敷地の北側を通っている通りを散策していきます。この通り自体は、虎ノ門ヒルズの整備以前から存在していたのですが、歩道が拡幅されるなどの改良がなされていました。




溜池山王側に面している「虎ノ門エントランス」の全景を撮影しました。地下鉄銀座線の虎ノ門駅に近い場所にあることから、最も人通りが多かったです。




2階の高層ビル入り口へ上ることが出来るエレベーターや階段ホールは、ガラス張りの建屋となっています。




愛宕通り側よりも、こちら虎の門駅側の方が人通りが多かったです。




ガラス張りの壁面を見上げてみると…。




虎ノ門ヒルズのロゴが壁面に打ち込まれていました。




虎ノ門エントランス前から、オーバル広場の大屋根を見上げて撮影しました。これで開業後の虎ノ門ヒルズの散策は終わりです。


2014年度の路線価、東京、大阪、愛知の大都市部で上昇する

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2014年7月1日(火)の毎日新聞の夕刊の一面に、「路線価 下げ幅縮小」の見出しと共に2014年度の路線価のニュースが大きく掲載されていました。太平洋ベルト地帯の要衝である東京、大阪、愛知の大都市部で上昇し、それ以外の地方部ではおおむね減少という結果でした。投資資金やオフィス需要増、訪日外国人などの増加がその理由とされています。

路線価:下げ幅縮小 6年ぶり、東京、大阪、愛知など上昇
2014年07月01日 11時05分(最終更新 07月01日 15時17分) 毎日新聞
http://mainichi.jp/select/news/20140701k0000e040198000c.html

国税庁は1日、相続税や贈与税の算定基準となる2014年分の路線価(1月1日時点)を公表した。全国約34万地点の標準宅地の変動率は平均で前年比0.7%減。6年連続で下落したものの、下落率は前年より1.1ポイント縮小した。宮城、福島、埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、大阪の8都府県で上昇し、沖縄県は横ばい。残る38道府県も下げ幅が縮小し、底打ちが鮮明になった。3大都市圏の中心部となる東京、愛知、大阪がそろって上昇したのは6年ぶりで、景気回復を裏付ける形になった。

東日本大震災で被害の大きかった岩手、宮城、福島の3県では、宮城は前年に続き上昇し、福島も上昇に転じた。岩手は前年より1.7%下落したものの、下落率が2.3ポイント縮小した。岩手や宮城の沿岸部では、高台を中心に上昇し、福島でも東京電力福島第1原発事故による避難先となった地域で、上昇や横ばいの地点が目立った。原発事故に伴う旧警戒区域と旧計画的避難区域は、引き続き評価額を「ゼロ」とした。

下落率が3%を超えたのは11県。このうち、和歌山、徳島、高知の3県は東南海・南海地震の発生時に津波被害が予想される地域。青森、秋田、鳥取、群馬、山梨、山口、香川、佐賀の8県も下落率が大きい。

都道府県庁所在地の最高路線価は、札幌、仙台、静岡、京都、神戸、奈良、福岡など18都市で前年より上昇。さいたま、東京、横浜、金沢、名古屋、大阪、広島、那覇の8都市は上昇率が5%を超えた。

路線価日本一は29年連続で東京・銀座の文具店「鳩居堂」前の銀座中央通りで、前年比9.7%増の1平方メートル当たり2360万円。

みずほ証券の石沢卓志・チーフ不動産アナリスト(55)は「アベノミクスにより、大都市の地価が上昇したが、全国平均では下落しており、過疎化が進んでいる地域は相当に厳しい。都市と地方との格差が依然として大きいと言える」と話した。【太田誠一】

【ことば】路線価
主要道路に面した土地1平方メートル当たりの評価額。毎年1月1日時点の価格を国税庁が算出し、相続税や贈与税を計算する際の指標となる。年末までに下落するケースを想定し、毎年3月に国土交通省から公表される公示地価の8割程度を目安に、売買実例などを考慮して決める。

路線価(ろせんか)とは、市街地的形態を形成する地域の路線(不特定多数が通行する道路)に面する標準的な宅地1平方メートル当たりの土地評価額のことを言います。課税価格を計算する基準となるものであり、相続税や贈与税の基となる相続税路線価と、固定資産税や都市計画税・不動産取得税・登録免許税の基となる固定資産税路線価があります。単に「路線価」と言った場合、相続税路線価を指すことが多いそうです。

ちなみに、国税庁が発表する「路線価」と、国土交通省が発表している「地価」は全く別物です。

東京都名古屋では、昨年との比較で10%もの上昇も
2014年度の路線価の1位〜4位までの順位の都市です。左側の数字が2013年度の路線価(単位は千円)、右側の数字が2014年度の路線価となっています。%の数字は、対前年変動率となっています。

1位 東京都中央区 中央区銀座5丁目/銀座中央通り 21520→23600 9.7%
2位 大阪府大阪市 北区角田町/御堂筋 7120→7560 6.2%
3位 神奈川県横浜市 西区南幸1丁目/横浜駅西口バスターミナル前通り 6180→6660 7.8%
4位 愛知県名古屋市 中村区名駅1丁目/名駅通り 6000→6600 10%

銀座中央通りでは9.7%、名駅通りでは何と10%もの上昇率となっています。銀座周辺では外国人観光客が増加し、高級ブランド品の売り上げが伸びてきていること、御堂筋北側の阪急梅田周辺は、商業施設や高層オフィスビルの建設ラッシュが続いていること、そして名古屋駅周辺では再開発による高層化が進んできていることが大きな理由です。

日本経済新聞のこの記事が、路線価の上昇を詳しく分析しています。この記事を参考にして、自分なりにまとめてみました。
路線価、大都市圏で上昇鮮明 投資資金やオフィス需要増
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDF0100Y_R00C14A7EE8000/

不動産投資信託(REIT)の投資マネー流入も大きな要因?
この日経新聞の記者さんの記事によると、大都市を中心とした日本経済の活性化だけではなく、「不動産投資信託(REIT)」のマネーの流入が増えてきたことが大きな要因の一つであると書いてあります。

では、不動産投資信託(REIT)とは何か? 公衆から調達した資金を不動産に投資する金融商品の一種のことで、特に日本の国内法に則った日本版REIT(J−REIT)のことを単にREITという場合があります。2013年のREITの物件取得額は約2兆2千億円と過去最高を記録しています。そのことによって日銀の金融緩和で資金調達がしやすくなり、物流施設や商業施設の取得を活発化している、という分析になっています。

日本の不動産投資信託の歴史は浅く、2001年(平成13年)に始まったばかりなのです。時価総額の規模で米国、豪州、フランスに次ぐ規模になっていますが、対GDP比ではシンガポールや香港等よりも低い水準にあります。日本が、サッチャー改革後の英国のような金融大国を目指していく以上は、これらの金融工学を駆使した新しい市場をもっと増やしていかなければいけません。

企業のオフィス需要も、地価の押し上げを後押しした
これについては、非常に明快な理由の一つだと思います。実際に東京駅周辺を歩いてみれば、2000年代前半から始まった街全体の再開発工事によって風景そのものが一変してきています。至る場所で高度成長期時代に建設された古いオフィスビルが取り壊され、最新鋭の高層オフィスビルへの建て替え工事が続けられています。この15年間で、東京駅周辺の路線価は急上昇して来ているのです。

記事では、東京都心5区の2014年5月末のオフィス空室率は6.52パーセントで11カ月続けて前月を下回っています。一昔前は、大都市のオフィスの過剰供給が問題になるとの報道が多かったですが、2012年12月から安倍政権による経済政策「アベノミクス」によって、経済が活発になってきています。



28年連続で路線価日本一となった東京・銀座「鳩居堂」前の銀座中央通りです。

「日本一は鳩居堂ではなく、山野楽器ではないのか?」と疑問に思われるかもしれませんが、今回のように毎年7月1日に発表される(その年の1月1日時点の)相続税路線価(国税庁)の日本一が鳩居堂です。山野楽器の場合は、毎年3月下旬に発表される(その年の1月1日時点の)地価公示(国土交通省)の日本一です。

山手線に新型車両「E235系」登場、2015年秋頃から営業運転を開始

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2014年7月2日、JR東日本の報道によって首都圏の大動脈である鉄道路線の山手線に新型車両を導入することが発表されました。本格的な量産前の量産先行車「11両編成(うち10両新造、1両改造)」は2015年3月以降落成し、走行試験を行い、2015年秋頃から山手線で営業運転を開始する予定となっています。

山手線は首都圏の鉄道網の基幹的役割を担っている大動脈路線であると同時に、日本の鉄道の「顔」的存在でもあります。2020年に開催される東京オリンピックに向けて、世界に東京の良さをアピールする上でも、新型車両の導入に踏み切ったと推測されます。

山手線に新型車両「E235系」導入…先行車は来秋運転開始
7月2日(水)15時3分配信 レスポンス
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140702-00000048-rps-bus_all

JR東日本は7月2日、新型通勤電車「E235系」の量産先行車を製作すると発表した。2015年秋頃から山手線での営業運転開始を目指す。

量産先行車は、山手線で現在運用されているE231系500番台と同じステンレス車体の11両編成(モーター付き6両・モーター無し5両)。このうち10両のみ新造し、残る1両は改造となる。最高速度は120km/h。

デザインコンセプトは「お客さま、社会とコミュニケーションする車両」。車体前面の大きな窓や表示装置で「人と人、人と社会を繋ぐ情報の窓」を表現し、さらに「居住空間を広く感じていただけるオープンなデザイン」にするという。前面と側面の行先表示装置はフルカラー化する。

客室内の座席は腰掛幅を一人当たり1cm拡大して46cmに。優先席は1両あたり3席増やすとともに視認性を向上する。また、車椅子やベビーカーなどで利用しやすいよう、各車両にフリースペースを設ける。広告媒体は液晶画面(デジタルサイネージ)化を図り、トレインネット環境も整備する。

制御装置はE231系500番台と同じVVVFインバーターだが、炭化ケイ素(SiC)の半導体素子を使用して消費電力を抑える。モーターは全閉外扇型誘導電動機を採用。空気圧縮機は潤滑や冷却で使用するコンプレッサー油を不要とした電動空気圧縮機(オイルフリーコンプレッサー)を採用し、環境負荷を軽減する。オイルフリーコンプレッサーの搭載はJR東日本では初めてとなる。照明は発光ダイオード(LED)を採用する。

このほか、車内〜車外間の情報ネットワークを強化。常に機器類の状態監視を行い、故障の予兆把握と事前対処、故障発生時の迅速な復旧を実現するという。車体は耐オフセット衝突構造を採用し、衝突に強い構造にする。また、ドア部で荷物が挟まれた場合でも荷物を引きやすい改良型戸閉装置を採用する。

量産先行車は2015年3月以降の完成を予定。走行試験を経て同年秋頃から山手線での営業運転開始を予定している。
《レスポンス 草町義和》







新型通勤電車(E235系)量産先行車新造について JR東日本プレスリリース PDF
http://www.jreast.co.jp/press/2014/20140701.pdf

デザインコンセプトは、東京オリンピックに伴う観光客の増加や高齢化社会を焦点に
キーワードは「お客さま、社会とコミュニケーションする車両」となっていて、前面の大きな窓や表示装置や、居住空間を広く感じていただけるオープンなデザインが今回のE235系の新型車両の大きな特徴となっています。2020年に東京で夏季オリンピックが開催され、外国人観光客の増加に対応すること、また今後は首都圏地区でも急速に進行することになる少子高齢化社会に対応しています。

山手線は日本の鉄道の「象徴的存在」であり、今後の日本の鉄道のあるべき姿を示すような役割が期待されています。21世紀の鉄道のあるべき姿とは一体何なのか、これまでの常識に囚われないものが求められています。ただ単に人間や荷物を輸送するためだけではなく、「鉄道に乗ること自体に価値がある」ことが求められるべき姿です。日本の製造業でも既存の「モノつくり」から「価値づくり」、究極的には「消費者の感動づくり」が要求される流れとなってきますが、成熟しつつある日本の鉄道産業でも同じようなものが求められてきているのです。

ただ単に移動するだけなら自動車や自転車、バス、あるいは徒歩でもいいわけで、鉄道でなければ得られない付加価値が求められる競争の時代になってきているのですね。

乗客へのサービス機能は更に向上されている
1.中間車の優先席を増設、併せて優先席の視認性を向上
2.車いすやベビーカー等でご利用しやすいよう各車両にフリースペースを設置
3.広告媒体をデジタルサイネージ化(液晶画面化)し、より付加価値の高い情報を乗客に提供
4.一人当たり1cmの腰掛幅の拡大( 45cm→46cm)
5.前面、側面行先表示装置のフルカラー化

ドア上に設置される液晶表示装置は、首都圏で導入されている新型車両では既に標準装備になってきていますが、新型E235系では「中刷り広告」なども電車の運行情報や企業の広告などを表示するメディアの液晶画面(デジタルサイネージ)化されることになります。電車内から紙製の広告が無くなる時代になってきています。

環境性能や安全性・安定性の技術革新はもはや未知の世界なのかもしれない
1.車内・車外間の情報ネットワークを強化、常に機器類の状態監視を行い、故障の予兆把握と事前の対処、故障発生時の迅速な復旧を実現する
2.衝突に強い車両(耐オフセット衝突構造を採用)
3.荷物が挟まれた場合でも荷物を引き抜きやすい改良型戸閉装置の採用する
4.主要機器を2重系化して、故障時の復旧をスムーズ化
5.電力ロスの低減およびブレーキ時の回生エネルギーを増加させる次世代半導体素子SiCの採用
6.潤滑や冷却で使用するコンプレッサ油を不要としたオイルフリーコンプレッサ(電動空気圧縮機)を採用
7.LED照明を採用

車両のハード面の技術革新は日進月歩の世界であり、安全性能や省電力性は飛躍的に向上しています。各項目を読んでみても、専門家でないと完全に理解することは難しいですね。

新型通勤電車E235系量産先行車の特長
編成構成 11両編成(6M5T)
最高速度 120km/h
車体 ステンレス製
制御方式 VVVFインバータ制御、回生ブレーキ
ユニット構成 独立M車方式(1両に1台の制御装置)
主電動機 全閉外扇型誘導電動機(熱交換で冷却)
主制御器 フルまたはハイブリッドSiC半導体素子(VVVF)・1C4M制御Si
補助電源装置 二重系静止形インバータ装置(片系が故障しても動作可能)
コンプレッサ オイルフリーレシプロ式
列車情報管理装置 INTEROS (列車内通信速度約10倍)
戸閉装置改良型 電気式(ラック式)
照明装置 LED
情報提供装置 情報提供装置増設(デジタルサイネージ)、トレインネット
車両状態監視機能 あり
地上設備状態監視機能 あり

整備が進む首都圏の道路:中央環状品川線は2014年度末に開通へ

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首都高速都心環状線の外側に位置する環状線であり、副都心のアクセス、および各放射線の中央付近を接続する役割を担っている「中央環状線」の中で唯一未開通の区間が「中央環状品川線」と呼ばれている大橋JCT〜大井JCT間ですが、2014年度の末に開通します。1987年の東側区間の全線開通、2002年の北側区間の全線開通以来、実に約30年かけて全区間が開通することになります。

2004年11月:都市計画決定
2006年11月:着工
2012年3月:首都高速道路株式会社施工のシールドマシンが中央環状新宿線との接続用竪穴坑に到達、全シールド掘削が完了。
2014年度末:開通予定

大井JCT〜大橋JCT間の距離は約9.4キロで、大井側で湾岸線と接続し、大橋側では中央環状線と首都高速3号渋谷線と接続することになります。この区間の開通によって、都心環状線を介せずに都心部を通過することが可能になるほか、各地から羽田空港や東京港などの物流拠点へのアクセスも向上されることになります。

上の、首都高速道路のHPから拝借した地図を見てみると、中央環状品川線のトンネルは目黒川の河道や山の手通りの真下をたどるルートを通っていて、東急目黒線の不動前駅周辺に「五反田入口」と「五反田出口」が設置されることになります。また、トンネル部分の設計で工夫されているのは、車線が左右逆転の右側通行になっていることです。これによって、本路線の左側車線が一般道との分岐・合流地点になり、合流時の思わぬ事故を回避できるようになります。



大井JCTから大橋JCTまでの区間が開通すると、例えば羽田空港や東京港周辺の物流拠点から、東名高速道路や中央道、関越道方面へ向かおうとする場合は、都心環状線区間まで向かわなければならなかったのですが、開通によって、都心部を経由せずに向かうことが出来るようになります。慢性的な渋滞に悩まされている都心環状線の混雑緩和に大きく貢献でき、将来的には都心環状線を「撤去」できるかもしれません。




東京を中心とする首都圏の道路混雑の最大の問題点は、東名や中央、関越、東北、常磐、東関東道の各放射高速道路同士のスムーズな接続を実現させることです。これらの車の全てが都心環状線に集中してしまい、慢性的な道路混雑を生み出してきたのです。中央環状線や外環道、圏央道などの整備によって、「東京の中央部にいかに車を通さないで、迂回させるか」にかかってきています。

次回は、中央環状線のさらに外側区間である「外環道」の整備状況に関してレポートします。

中央環状品川線 首都高速道路株式会社
http://www.shutoko.jp/ss/tokyo-smooth/shinagawa/
首都高中央環状品川線、最先端のトンネル技術が競演(土木のチカラ2012)
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/column/20130726/625694/

整備が進む首都圏の道路:全線開通に向けて整備が続けられている外環道

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外環道、正式名称「東京外かく環状道路」は、東京都大田区から埼玉県を経て千葉県市川市に至る延長約85キロの高速道路です。首都圏の3環状(中央環状線・外環道・圏央道)の中で中間に位置しているもので、都心から半径15キロ圏の縁を描くルートとなっています。

東京の周囲のベッドタウンを通過するルートであり、湾岸線、第三京浜、東名高速、中央道、関越道、東北道、常磐道、京葉道路、東関東道を相互に接続する計画で、首都圏全体における自動車交通の中で最重要路線のはずなのですが、2014年現在でも自動車専用部(高速道路)の大泉JCTから三郷南ICまでの区間と、一般部(一般道路)の和光市から松戸市までと市川市内の区間しか開通していません。

1992年11月:和光IC−三郷JCT開通、川口JCTで東北自動車道・首都高速川口線、三郷JCTで常磐自動車道・首都高速6号三郷線と接続。
1993年10月:美女木JCTで首都高速5号池袋線と接続。
1994年3月:大泉IC−和光IC開通、大泉JCTで関越自動車道と接続。
1998年5月:美女木JCTで首都高速埼玉大宮線と接続。
2005年2月:大泉JCTの外環道内回り→関越道ランプ2車線化。
2005年11:三郷JCT−三郷南IC開通。
2017年度:三郷南IC−高谷JCT(首都高速道路湾岸線交点)が開通予定。
2020年:東名JCT(東名高速交点)−大泉JCT(関越道交点)が開通予定。

…関東地方にお住まいでない日本全国の皆さんにはピンとこない話かもしれませんが、3400万人もの人間が生活していて、日本最大の物流拠点である世界一の経済圏の関東平野に、21世紀の現在であってもこのような環状高速道路が満足に整備されていない状況そのものがおかしいのです。これでは日本は、世界との「都市間競争」に勝てない。

過疎地に設備過剰ともいえる高速道路を整備するお金があるなら、地方ではなく経済成長を担っている東京と名古屋、大阪に投資すべきだと誰だって感覚的に解っているはずなのですが、これに関しては政治的思惑が存在するので難しい課題です。東京の場合は首都なので幾分は投資がなされてきたのでマシな方かもしれませんが、名古屋と大阪の道路整備は目も当てられない状態となっています。

今後の整備状況はどうなっているのか
全長85キロの長さを持つ外環道の内、現在供用されているのは三郷南から大泉までの約34キロです。東側の「千葉区間」と、西側の「東京区間」が開通すれば、全線開通となります。

次の完成区間として2017年度を目標に整備が進められているのは、三郷南ICから高谷JCTまでの約16キロの区間です。東京区間に関してはまだ計画段階で、開通の目途は立っていませんが、2020年に東京オリンピックが開催されることが決定したことから、何かしらの動きがある可能性が高くなってきました。

2017年度に開通予定の千葉区間
松戸市小山から市川市高谷に至る延長約12.1kmの区間が千葉区間であり、「千葉外環」の愛称で呼ばれています。道路の構造は基本的に、高速道路部が下段、一般道路部が上段の掘割スリット構造となります。各工区での用地取得率は99パーセント以上に達していて、現在も2017年度の開通に向けて工事が続けられています。

千葉県北西部の東京のベッドタウンに住んでいる私にとっても、この高速道路の開通は今から楽しみです。今まで千葉から東名高速や中央道、関越道方面へ向かって車で行くには、首都高速を通って東京都内を通過する必要がありました。都内の首都高速はトラックが多くて合流やら分岐があって複雑で、あまり通りたくない場所だったのですが、この外環道が市川まで開通すると、外環道経由で東北道や関越道、中央道方面へ迂回して快適に走ることが出来るようになるのです。



東京区間については、2020年のオリンピックが起爆剤となるのか
関越自動車道(練馬区・大泉JCT)から中央自動車道(三鷹市・仮称中央JCT)を経て、東名高速道路(世田谷区・仮称東名JCT)に至る区間が「東京区間」です。この区間の都市計画決定がなされたのは1966年(昭和41年)ですが、実に50年が経過しているにもかかわらずまだ完成していないことになります。当初は高架構造になる予定だったのですが、沿線環境への配慮の観点から2003年(平成15年)に大深度地下(40メートル)を通る計画に変更されました。

2007年4月に都市計画(変更)決定、事業化が始まります。2013年9月8日に東京での開催が決定した2020年夏季オリンピック大会までの完成を目指しています。関越−東名を6車線(片側3車線)、設計速度80km/hで整備する計画であり、これにより現在約60分要している関越−東名は約12分へと大幅に短縮されるものと予測されています。1日あたりの交通量は8万8900−10万800台で、概算事業費は1兆2820億円を見込んでいます。

この東京区間が完成すれば、東名高速道路から中央、関越、東北道方面へ一気に迂回しながら短時間で走ることが出来ます(その逆も然り)。東名高速道路と一体化されている首都高速3号渋谷線の慢性的な渋滞も緩和されるのではないでしょうか。



国土交通省関東地方整備局 外環道(東京外かく環状道路)
http://www.ktr.mlit.go.jp/honkyoku/road/3kanjo/gaikan/index.htm

整備が進む首都圏の道路:環状第2号線は晴海、豊洲方向へ延伸へ

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環状第2号線、正式名称「東京都市計画道路幹線街路環状第2号線」は、東京都江東区有明2丁目から港区新橋、新宿区四谷を経由し千代田区神田佐久間町1丁目に至る都市計画道路です。

神田佐久間町から反時計回りに水道橋、四ツ谷駅前を経由して虎ノ門までの約8キロの区間は「外堀通り」として既に供用中であり、有明と豊洲を結ぶ約1キロの区間も開通しています。現在整備されているのは、その間となる豊洲と虎ノ門を結ぶ約5キロの区間です。

都心部と晴海・豊洲地区を結ぶ大動脈の役割が期待される
現在、東京都心部と晴海や豊洲地区を結ぶ通りは「晴海通り」しか存在しないのが現状です。1990年代までは晴海地区や豊洲地区は工場街や倉庫街、造船所や空き地だらけの埋立地でしかなかったので、特に問題は生じていませんでした。しかし、現在の豊洲地区や晴海地区は高層タワーマンションや、オフィスビル街の副都心機能が高くなってきていて、晴海通りの交通渋滞が激しくなってきています。

環状第2号線の虎ノ門〜豊洲間が開通することによって、晴海通りの渋滞緩和が期待されます。また、環状第2号線は2020年に開催される東京オリンピックの際の輸送インフラとしても期待されています。晴海ふ頭内には選手村が整備され、豊洲や有明地区は競技会場が集中して整備されることになるからです。

新橋〜虎ノ門間は、2014年3月末に開通
2014年(平成26年)3月29日に新橋−虎ノ門間は地上街路部とあわせて開通しました。地下トンネルの名称は「築地虎ノ門トンネル」となっていて、トンネル上部には複合施設「虎ノ門ヒルズ」の高層ビルが建っています。地上区間の虎ノ門〜新橋間には「新虎通り」の愛称が付けられています。築地虎ノ門トンネルの新橋出入り口−築地間の工事は現在も続けられています。



東京都都市整備局のページから拝借した環状第2号線の路線図の全景地図です。神田佐久間町から反時計回りに虎ノ門(特許庁前交差点)までの区間は「外堀通り」として供用中です。

汐留−虎ノ門間は、2003年(平成15年)に事業化され、2005年(平成17年)に着工されました。築地から汐留交差点を経て国道1号までの区間は地下トンネル「築地虎ノ門トンネル」であり、国道1号交点から外堀通り交点までは平面交差の形態となっています。

築地虎ノ門トンネルの東側坑口(築地側)から現在の築地市場付近で地上に出て、隅田川を橋梁で渡って晴海ふ頭へ至る構造となっています。この区間は2015年に開通する予定だったのですが、遅れています。2020年の東京オリンピック開催までには開通することになると思います。




虎ノ門〜豊洲間の縦断面図です。虎ノ門から築地までの都心部のオフィスビル街の中は「築地虎ノ門トンネル」によって地価区間を通ります。途中で新橋出入り口と汐留出入り口が設置されます。築地市場跡地周辺から東側は地上区間となり、隅田川には(仮称)隅田川橋梁、晴海運河には豊洲大橋が架橋されます。

「羽田空港から新宿まで20分」、3環状道路整備にめど 五輪で変わる東京(4)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK04024_U4A300C1000000/?df=4

整備が進む首都圏の道路:首都高速10号晴海線と晴海大橋

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晴海ふ頭の晴海客船ターミナルから撮影した「晴海大橋」の全景です。現在、首都高速道路の中で10号路線となる「晴海線」の整備が進められています。首都高速晴海線は、湾岸線の東雲JCTから晴海大橋上に設置される晴海仮出入り口までの約2.7キロの区間の高速道路です。

1993年(平成5年)7月:都市計画決定
2009年(平成21年)2月 : 豊洲出入口-東雲JCT開通(暫定2車線)
2015年(平成27年)度(予定): 晴海出入口-豊洲出入口(暫定2車線)

「こんな何もない埋立地に高速道路なんか延ばしてきて、一体だれが利用するんだ?」と思われるような路線ですが、都心部と高速湾岸線とを結ぶ高速9号深川線・11号台場線(レインボーブリッジ)のバイパス的機能を持っているのです。また、近年の再開発によって人口が増加している晴海地区や豊洲地区などの物流を担う道路ネットワーク整備としての意味があります。

豊洲地区や晴海地区の中から首都高速を利用しようとすると、一番近いインターチェンジは都心環状線の銀座出入り口となります。そのため、晴海ふ頭から銀座方面へ伸びている勝鬨橋に車の流れが集中することになり、晴海通りの慢性的な交通渋滞の要因の一つとされてきました。今回の晴海線が開通すると、車の流れが晴海線を経由して湾岸線に誘導されることになり、晴海通りの渋滞緩和に役立つことになります。



首都高速道路株式会社の晴海線専用ページから拝借した路線図です。2014年7月現在、湾岸線の東雲JCT〜豊洲出入り口間が既に開通しています。豊洲ふ頭周辺では高層タワーマンションや商業施設が出来て人口が増えていて、豊洲新市場や2020年の東京オリンピックの競技会場が整備されることになります。

2015年度には、豊洲ふ頭と晴海ふ頭を結んでいる「晴海大橋」の中まで延伸されます。晴海ふ頭は東京オリンピックの選手村が整備されるなど、これから5年程の間に一気に開発が進むことになります。

晴海大橋の造りですが、橋の中央部分に首都高速晴海線の高架と出入り口が設置され、その両側に放射34号線の一般道路(晴海通りの延伸部)が通っています。

首都高速道路株式会社 晴海線
http://www.shutoko.jp/ss/tokyo-smooth/harumi/index.html

整備が進む首都圏の道路:三環状の外側、圏央道の整備について

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まず最初に、東京始め首都圏の道路ネットワークは1964年(昭和39年)に制定された「3環状9放射」の構想を目指して整備が進められています。1968年(昭和48)に東名高速道路が首都圏側(東京IC−厚木IC)間で開業して以来、着々と工事が進められてきました。放射高速道路の整備は比較的スムーズに進んだのですが、環状高速道路の整備が遅れています。なお日経新聞の記事によると、海外主要都市の環状道路は、整備率でロンドンが100%、パリが85%。これに対し、東京の3環状は2012年度末時点で59%にとどまっているのだそうです。

3環状
1.首都圏中央連絡自動車道−東京湾アクアライン(40−60km圏)
2.東京外環自動車道 (第二東京湾岸道路)(15km圏)
3.首都高速中央環状線−首都高速湾岸線

9放射
1.東京湾岸道路 首都高速湾岸線東京以西−横浜横須賀道路
2.第三京浜道路−横浜新道
3.首都高速3号渋谷線−東名高速道路
4.首都高速4号新宿線−中央自動車道
5.(10号線)−関越自動車道
6.(首都高速1号上野線延伸)−首都高速川口線−東北自動車道
7.首都高速6号三郷線−常磐自動車道
8.首都高速湾岸線東京以東−東関東自動車道
9.首都高速7号小松川線−京葉道路−館山自動車道

圏央道は、3環状の一番外側の環状高速道路であり、東京都心から半径40〜60キロ圏を描くルートとなっています。

圏央道、正式名称「首都圏中央連絡自動車道」の概要
神奈川県横浜市金沢区から東京都・埼玉県・茨城県を経由し千葉県木更津市に至る、都心からおおむね半径40−60kmの位置を環状に結ぶ高規格幹線道路であり、総延長は約300キロです。経由都市は横浜、厚木、八王子、川越、つくば、成田、木更津などの東京への通勤圏ギリギリの場所が多いです。沿線には横浜港や成田空港などの物流拠点が存在します。

2014年7月現在ですが、上記の引用地図を見てみると、開通している区間と未開通の区間が混在している状況です。2014年度から2015年度にかけて、未開通の個所が一気に開業することになり、完成に近づきますね。

2014〜2015年にかけて、横浜港から東名高速へのアクセスが改善される
神奈川県区間で未開通区間が
1.釜利谷JCT〜藤沢IC(2015年度)
2.東名・海老名JCT〜寒川北IC(2014年度)
となっていますが、約2年後には神奈川県区間は全線開通することになります。今までは日本有数の国際貿易港である横浜港から東名高速、中央道、関越道方向へ向かうには、一度首都高速で東京都心部を経由しなければならなかったのですが、圏央道が開通することによって迂回しながら走ることが出来るようになります。

東京区間と埼玉区間も数年以内に全通へ
圏央道が開通する以前は外環道や中央環状線がその役割を担ってきていましたが、これによって外環道や中央環状線の渋滞緩和も期待されます。

千葉県区間は開通未定の場所も
稲敷IC〜東関東道・大栄JCT間は2013年から14年度にかけて開通することになりますが、肝心の成田空港の脇を通ることになる大栄JCT〜松尾横芝IC間は工事未定となっています。

「羽田空港から新宿まで20分」、3環状道路整備にめど 五輪で変わる東京(4) 日経新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK04024_U4A300C1000000/

整備が進む首都圏の道路:横浜環状北線は2016年度に開通予定

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「横浜環状道路」は、神奈川県横浜市の金沢区の横浜横須賀道路釜利谷JCTから栄区、鎌倉市、戸塚区、泉区、瀬谷区、旭区、緑区、都筑区を経て、鶴見区の横羽線生麦JCTに至る、計画中の自動車専用道路です。横浜の都心から10−15kmを環状に結び、東側部分は既成の高速道路に接続します。そのため横浜環状道路は環状ではなく、Cの字型の道路となっています。

1.横浜環状南線:釜利谷JCT−戸塚IC(事業主体:東日本高速道路、国土交通省横浜国道事務所)
2.横浜環状道路西側区間:戸塚IC−港北JCT(計画路線)
3.横浜環状北西線(緑支線) : 横浜青葉ICー港北JCT(事業主体:横浜市、首都高速道路)
4.横浜環状北線:港北JCT−生麦JCT(事業主体:首都高速道路)

私の住んでいる千葉県北西部と同じく、神奈川県の横浜市周辺は東京近郊の最大規模のベッドタウンであり、東京への通勤・通学を行う「神奈川都民」の人たちは何と100万人に達するほどです。また羽田空港にほど近く、国際貿易港である横浜港を有している等、首都圏では東京に次いで横浜は非常に重要な都市となっていて、様々なインフラ整備が現在進められています。横浜環状道路も、横浜駅周辺の都心部の渋滞緩和を目的として工事が続けられています。



横浜市道路局のホームページから拝借した「横浜環状道路」の計画図の全景です。神奈川県内と東京を結ぶ高速道路や自動車専用道路の整備は昔から進められてきたのですが、横浜市内を東西方向に結ぶルートの高速道路の整備は遅れています。横浜の都心部と東名高速道路を結ぶルートは保土ヶ谷バイパスしかなく、この保土ヶ谷バイパスの慢性的な交通渋滞が問題となってきました。

横浜環状北線は2016年度に開通予定
第三京浜道路の港北JCTと、首都高速横羽線の生麦JCTとの間を結ぶ8.2キロの路線である「横浜環状北線」は、2016年度内に開通する予定となっています。この横浜環状北線は、広大な住宅密集地帯である横浜市北西部と横浜都心部、横浜港を中心とした湾岸エリアとの連絡強化が期待されます。また、環状北西線と合わせて「保土ヶ谷バイパスの、更なるバイパス」の意味合いも強いルートとなっています。

横浜環状北線
起点:神奈川県横浜市都筑区川向町(第三京浜道路 港北IC)
終点:神奈川県横浜市鶴見区生麦2丁目(横浜羽田空港線 生麦JCT)
車線数:4車線(片側2車線)
設計速度:60km/h
完成時期:2016年度(予定)
都市計画道路名:横浜国際港都建設計画道路1・4・6号高速横浜環状北線

周辺環境への影響を少なくする為に、全体の約7割がトンネル構造となっています。

東名高速道路に接続する横浜環状北西線
北線の港北JCTから東名高速道路(横浜青葉JCT)までの約7.1キロの区間「横浜環状北西線」は2021年度の開通予定となっています。前述の通り、東名高速道路を下りた車が横浜都心部や横浜港方面へ向かう際のルートとなります。

横浜環状北西線
起点:神奈川県横浜市青葉区下谷本町 横浜青葉インターチェンジ・ジャンクション(仮称)
終点:神奈川県横浜市都筑区川向町 港北ジャンクション・港北出入口(仮称)
延長:約7.1km
車線:4車線
道路規格:第2種第1級
設計速度:60km/h

2005年(平成17年)の8月に、道路が通過するおおむねのルート・構造の計画が公表されました。全長7.1キロのうち、4.1キロはトンネル区間となる予定です。2012年(平成24年)度に横浜市と首都高速道路株式会社が事業着手しました。

圏央道との共有区間でもある横浜環状南線
「横浜環状南線」の釜利谷JCT〜戸塚IC間、約8.9キロの区間は、圏央道の一部でもあります。この南線の区間は北線や北西線よりも一足早い2015年度に開通予定となっています。

横浜環状南線
起点:神奈川県横浜市金沢区釜利谷町
終点:神奈川県横浜市戸塚区汲沢町
全長:8.9km
規格:第1種第3級
設計速度 :80km/h
車線数:6車線
都市計画道路名:横浜国際港都建設計画道路1・3・3号高速横浜環状南線/鎌倉都市計画道路1・3・1号高速横浜環状南線

横浜市 道路局 事業調整課 横浜環状道路トップページ
http://www.city.yokohama.lg.jp/doro/jigyochosei/kanjodouro/
JR6線またぐ橋、24分で架設 ケンプラッツ
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20131009/635429/?P=6

整備が進む首都圏の道路:東関東自動車道水戸線の延伸工事

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東関道、正式名称「東関東自動車道」は、東京都練馬区を起点に千葉県市川市や習志野市、成田空港を経由して茨城県水戸市までつながる全長約140キロの高速道路です。未開通区間である潮来と茨木空港間を結ぶルートの中で、茨木空港北IC−鉾田IC間の約9キロが2015年度に完成予定となっています。

1972年(昭和48年)に宮野木JCT−富里IC間が開業した当時は「新空港自動車道」と呼ばれていました。文字通り、東京都成田空港を結ぶための高速道路であり、また全線開通時には常磐自動車道のバイパス路線となることも期待されています。沿線には成田空港を始め、鹿島港や茨城空港などの重要インフラが設置されていて、それらを結ぶアクセス手段の役割も担っているのです。



2015年度に供用開始予定となっているのが、茨木空港北IC−鉾田IC間の約9キロです。

東関東自動車道水戸線(潮来〜鉾田) 国土交通省 関東地方整備局

渋谷駅地区 道玄坂再開発計画:工事準備中 2014年7月

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JR渋谷駅の南口、東急バスや京王電鉄バスなどが発着しているバスロータリー前に建っている東急グループのファッションビル「東急プラザ渋谷」の建物の建て替え計画です。東急プラザ渋谷は1965年(昭和40年)の6月に「渋谷東急ビル」の名称でオープンしました。 1969年(昭和44年)の11月より「渋谷東急プラザ」に名称変更され、2012年(平成24年)の4月に現名称へ再変更されています。高度経済成長期に建てられたビルであり、既に50年近く経過していることになります。

渋谷駅地区道玄坂街区開発計画
事業主体:道玄坂一丁目駅前地区市街地再開発準備組合
所在:東京都渋谷区道玄坂1−2・8
用途:店舗、事務所、駐車場等
敷地面積:約3330?
延床面積約:59000?
階数:地上17階、地下5階
高さ:約120m
予定工期:2015年度〜2018年度
開業予定:2018年度











道玄坂街区の開発計画は、民地の一部にバスターミナルを導入し、渋谷駅街区土地区画整理事業、渋谷駅地区駅街区と一体的な交通広場の再編を行うことになります。渋谷東急プラザのファッションビル前のバスターミナルの頭上にも新たな駅施設が建設されます。新しい再開発施設は地上17階、高さ約120メートルを整備し、1階の一部に国際空港へのダイレクトアクセスを可能にする空港リムジンバス発着場を含むバスターミナルを設ける他、高層部にハイグレードオフィス、中低層部には世界から集客し街の賑わいに貢献する商業施設を配置し、2018年度の開業を予定しています。

渋谷駅周辺地区における都市計画の決定について



東急プラザ渋谷のファッションビル前の歩道橋から見下ろして撮影した、渋谷駅西口前のバスロータリーの全景です。再開発工事に並行して、バスロータリー周辺の工事も実施されることになります。




東急プラザ渋谷の地図です。

渋谷駅地区 駅街区開発計画:工事進捗率1% 2014年7月

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新宿駅と池袋駅に次いで、東京都内の西側の鉄道ターミナル駅の中では有数の規模を誇っているJR・東急渋谷駅の再開発工事が始まっています。2014年7月現在、既に東急東横線の渋谷駅が地下化されていて、現在は東急百貨店東横店の取り壊し工事が実施されている状況です。この一大プロジェクトのコンセプトや概要をまとめてみました。

2008年6月  東京地下鉄副都心線の渋谷−池袋間が開業。
2008年6月  東京都と渋谷区は「渋谷駅街区基盤整備方針」を発表。
2009年1月  「渋谷駅街区基盤整備都市計画変更(原案)のあらまし」を公表。
2010年10月 「渋谷駅街区土地区画整理事業」はが施行認可された。施行期間は同年度から2026年度までの16年間となっている。
2012年4月  東急文化会館跡地に渋谷ヒカリエ開業。
2013年3月  東急東横線の渋谷駅高架ホームが廃止、翌日3月13日から東横線と副都心線の相互直通運転開始。
2013年6月  東京都は、渋谷駅周辺地区における都市計画を決定した。

整備内容の概要です。

駅施設の改良
1.旧東横線地上ホーム跡地を利用して埼京線・湘南新宿ライン(山手貨物線)ホームを山手線ホームと並列化する。また、山手線ホームも島式(1面のホームの両側に線路がある形態)に改めた上でやや北寄りに移設する。これによりJR駅のホーム配置は恵比寿駅と同様となる。
2.銀座線ホームを東寄り(JR線よりも東側)へ移設し、ホームを島式化する。新たな位置は明治通りとJR線の間の空間であり、狭い階段や改札が一新される。
3.山手線ホーム上の改札口が全面的に建て替えられ、広大な乗り換えコンコースが設置される。国道246号上部では東西広場を越えるペデストリアンデッキに連絡する。なお、現在埼京線・湘南新宿ラインホームへ連なっている連絡通路は新南改札方面への自由通路として残る模様である。

新駅ビルの建設
1.旧東横線地上ホームと東急百貨店東横店を解体した跡地を利用して新たな駅ビルを建設する。

駅前広場の改良
1.ハチ公前広場と西口バスターミナルを結ぶ車道を廃止し、自動車の通り抜けをなくす。
2.西口バスターミナルの地下にタクシー乗り場を新設し、集約する。
3.これらにより、ハチ公口・西口・東口の各広場とバスターミナルを拡大する。

歩行者動線の改良
1.駅施設や広場、駅ビルの改良により、東西を結ぶ通路の拡大、歩道や地下道の改良を行う。
2.東口側の新文化街区・新駅ビル・西口側を結ぶスカイウェイ(連絡通路)を設置し、駅周辺が谷状の地形になっているところを水平に結べるようにする。

駐車場・駐輪場の整備
1.西口地下のタクシー乗り場のさらに下に公共駐車場を整備する。
2.副都心線の駅の上に地下駐輪場を整備する。

淀橋台地や豊島台地といった広大で平坦な丘陵地帯の上に整備されている新宿駅や池袋駅、江戸城東部の大名小路跡地の平坦地に整備されている東京駅と違い、渋谷駅は、渋谷川と宇田川の二つの都市河川が合流している谷底地形の中に位置しています。駅の両側が斜面担っているので土地の制約が非常に多く、狭いスペースの中に東急東横線ホームやJR山手・湘南新宿線ホーム、駅舎や百貨店、駅前広場や大通りが密集しています。この制約によって渋谷駅の中は非常に狭くて複雑な構造になっていて、利用者にとっては不便なターミナル駅となっていました。

今回の大規模な再開発工事は、こうした駅構内や周辺の複雑さを解消する目的があります。

計画建物の概要
事業主体 東京急行電鉄株式会社
       東日本旅客鉄道株式会社
       東京地下鉄株式会社
所 在 東京都渋谷区渋谷二丁目23番 外
用 途 事務所、店舗、駐車場等
敷地面積 約15,300?
延床面積 約270,000?
階数 東棟:地上46階 地下7階、中央棟:地上10階 地下2階、
    西棟:地上13階 地下5階
高さ 東棟:約230m、中央棟:約61m、西棟:約76m
設計者 設計:渋谷駅周辺整備計画共同企業体(日建設計・東急設計コンサルタント・ジェイアール東日本建築設計事務所・メトロ開発)
デザインアーキテクト:日建設計、隈研吾建築都市設計事務所、SANAA事務所
予定工期 2013年度〜2027年度
開業予定 東棟:2020年 中央・西棟:2027年

渋谷駅周辺地区における都市計画の決定について
http://www.tokyometro.jp/news/2013/pdf/metroNews20130617_s1348.pdf



JR渋谷駅西口のバスロータリー前に架橋されている歩道橋上から撮影した、東急百貨店東横店「南館」と「西館」です。今から15年後には、この風景も眺めることが出来なくなります。




東館の建物の解体工事が現在行われていて、東急東横店の百貨店としての運営は、この西館と南館の二つの建物内に集約されることになります。




ハチ公口前のスクランブル交差点の東側のガード下を通り抜けて、解体工事が実施されている「東館」の前にやってきました。建物の周囲は、高い工事用フェンスで囲まれています。




のんべい横丁入口前から東館の敷地を撮影しました。この場所から撮影してみると、東館の建物自体が緩やかな斜面の上に建っていたということが判りますね。




渋谷駅の東口側、宮益坂と明治通りが交差している「宮益坂下交差点」前にやってきました。正面に写っているのは東京地下鉄銀座線の高架橋であり、この駅前広場の上に新しい駅舎やホームが建設されることになります。




銀座線の渋谷駅ホームは、東急東横店の地上4階フロアに位置していて、銀座線の運行に支障が出ないように注意しながら工事が進められることになります。




渋谷署前交差点上に架橋されている歩道橋にやってきました。都営バスが主に発着している東口バスターミナル内でも新しい工事が始まっていました。


7月の渋谷駅:西口バスターミナル周辺の散策 PART1

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7月上旬の平日、JR渋谷駅の西口前にやってきました。梅雨期の中では珍しい快晴の日の渋谷駅周辺の繁華街の中を散策していきます。




渋谷駅西口前に架橋されている歩道橋の上から、ハチ公前広場方向を撮影しました。西口前のバスロータリーを取り囲むように、駅前のビル街が広がっています。




渋谷駅西口前のバスロータリー前に建っているファッションビル「東急プラザ渋谷」の建物を撮影しました。以前の記事に書いてある通り、再開発によって2018年に新しいビルに建て替えられることになります。




歩道橋の上からは、渋谷駅の東口側(宮益坂側)にそびえ立っている渋谷ヒカリエの高層ビルを見上げることが出来ます。




渋谷ヒカリエの高層ビルをズームで撮影しました。




この日の東京都心部周辺は雲一つない快晴の青空だったのですが、非常に暑かったです。




JR渋谷駅の西口の全景を撮影しました。スクランブル交差点に面しているハチ公口や、宮益坂に面している東口周辺と比較するとそんなに人通りは多くはないです。




東急東横線の渋谷駅ホームが地上から地下5階へ移ってしまったので、西口周辺から東横線ホームへの移動は少し不便になってしまっています。




西口バスターミナルの南側に架橋されている「首都高速3号渋谷線」の高架橋を見上げて撮影しました。




渋谷駅西口バスターミナルの全景を撮影しました。東急バスや京王電鉄バスの路線バスが主に発着していて、バスロータリー内やその周辺は歩道も広くなく、手狭になってきています。




東急バスは三軒茶屋駅や二子玉川など、東急東横線や田園都市線沿線の市街地方向への路線網を展開しています。京王電鉄バスは京王井の頭線沿線の市街地へ伸びています。




東急東横店と渋谷ヒカリエ、渋谷駅を本拠地とする東急グループを代表する商業施設群を撮影しました。




国道246号線(青山通り)の「渋谷駅西口交差点」の全景を撮影しました。歩行者や自転車は全て歩道橋の上を歩くことになり、歩車分離が徹底されています。




渋谷駅の地下には渋谷川や宇田川といった河川が流れていて、地下道や地下街を整備することが構造的に難しいのです。なので、駅からの人の流れは必然的に地上に集中することになります。




ハチ公口周辺ほどではありませんが、西口周辺にも駅前繁華街の風景が少しは広がっています。


7月の渋谷駅:西口バスターミナル周辺の散策 PART2

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渋谷駅周辺のシンボルとして街並みの中に溶け込んできている渋谷ヒカリエの高層ビルですが、渋谷駅西口前の歩道橋上から、綺麗に見渡すことが出来ます。




渋谷駅西口交差点の上には、首都高速3号渋谷線の高架橋が通っています。高速道路への出入り口は駅の周辺には設置されておらず、少し離れた場所にあります。




渋谷ヒカリエの高層ビルをズームで撮影しました。




渋谷駅の西口バスターミナルの、東急プラザ渋谷のファッションビル前の歩道を歩いて、ハチ公口間へ向かいます。




路線バスがひっきりなしに発着している西口バスターミナルと、東急東横店の南館の建物を眺めながら散策を続けていきます。




渋谷ヒカリエの高層ビルが、南館の建物の後ろ側に隠れます。




東急百貨店の旗艦店舗の一つでもある東横店、東京の中の百貨店の中では中堅的な存在となっています。




新宿三丁目にある伊勢丹新宿本店や、JR池袋駅東口の西武百貨店池袋本店と比較すると、ブランド面でも売り上げ面でも比較的マイナーな立ち位置となっています。




2020年代後半に向けて建て替えを伴う大規模な再開発工事がこれから始まることになるのですが、渋谷駅周辺が新宿や池袋に並ぶ事が出来るようになるのか注目ですね。




京王電鉄バスの乗り場の脇を通り抜けていきます。




2027年(平成39年)の渋谷駅周辺の再開発が全て終わった段階では、この西口バスターミナル脇を通るこの道路も廃止されることになっています。現在でもそんなに交通量は多くは無いのです。




東急東横店の西館の巨大な建物を見上げて撮影しました。南館と合わせて、この西館の建物も今後しばらくは残されることになります。




西口バスターミナル周辺はオフィスビルや雑居ビルなどの駅前繁華街の街並みが広がっています。




バスターミナル前から道玄坂一丁目の市街地方向(西方向)へ向かって伸びている駅前商店街の全景を撮影しました。渋谷駅周辺の地形らしく、駅から離れるにつれて緩やかな上り坂となっていきます。




京王井の頭線の渋谷駅に併設されている「渋谷マークシティ」の高層ビルを見上げて撮影しました。


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