キッテ1階・アトリウムの全景を撮影してみました。広場の中央では、映画か何かの制作発表会の準備作業が進められているようでした。
アトリウムの吹き抜け空間には、天井から「KITTE SHOKA」と書かれたボードが吊り下げられていました。「キッテ初夏」なのでしょうか?
キッテの1階フロアにはフルーツパーラーや喫茶店、レストランなどの飲食店が軒を連ねています。キッテの中で一番人通りが多く賑わっているのが、1階フロアです。
本格的な照明設備や観覧用の客席など、本格的な制作発表会を行うみたいですね。まだタレントさん達の姿を見かけることはできませんでした。
どうやらNHKの連続ドラマの制作発表会のイベントみたいでした。イベント準備のために働いている人たちも華やかな雰囲気なのがいいですね。
上層階行きのエスカレーターに乗って、2階フロアへ移動します。キッテの商業施設は、各フロアの天井が一般のビルよりもものすごく高いので、体感的には3階フロアにいる感覚に囚われます。
アトリウム全体を上から見下ろして撮影することが出来ます。連続テレビドラマの制作発表会のイベント会場の様子も手に取るように分かります。
2階から上層階フロアは、回廊状になっている歩行者用通路を取り囲むように様々なショップが並んでいる構造になっています。
歩行者用通路の東京駅寄りには、往年の東京中央郵便局を連想させるようなデザインの支柱が設置されていました。高層化によって東京駅周辺からは戦前の時代に建てられたオフィスビルが姿を消しつつありますが、こうして残す動きも出ているのです。
東京中央郵便局の旧局舎が竣工したのは、今から遡ること80年余り前の1931年のことです。英国ヴィクトリア朝の様式を取り込んで建てられた東京駅丸の内駅舎を目の前に、白亜でシンプルな線をもつ優美な建物が誕生しました。
設計したのは、モダニズムを日本に最初に紹介した逓信省技師の吉田鐵郎氏です。当時は珍しかったという真っ白いタイル壁の建築は、駅前広場からもよく目立つものでした。
今回の建て替え・高層化に伴う再開発工事によって日本郵便初の大型商業施設KITTE(キッテ)がJPタワー内にオープンしたわけですが、商業施設の内部デザインを手がけたのは隈研吾氏です。
キッテと同時期に開業した歌舞伎座も隈研吾氏の設計によるものですが、キッテと歌舞伎座では建物自体の設計理念も何もかもが反対方向を向いていますが、同じ設計者なのだから共通点があるのかもしれませんね(素人で感性もない私にはわかりませんが)。
三菱電機本社ビル寄りの個所から丸の内駅前広場方向を向いて撮影してみました。1階フロアと、それより上の上層階フロアとの天井の高さの違いがよくわかります。
東京駅丸の内駅前広場寄りのメインエントランスをズームで撮影してみました。地下フロアにも東京駅地下改札口周辺の地下道からアプローチできる入口が設置されています。
「キッテ初夏」の大きな垂れ幕を真正面から撮影してみました。キッテの開業時は日本画家の千住博氏が福島県の三春滝桜という紅枝垂桜を下絵として描き、拡大された垂れ幕が設置されていました。